歴代の皇太子は日赤の名誉副総裁に就任し、今回のような被災地支援の活動報告を受ける務めがあった。
しかし、秋篠宮殿下は宮家当主が引き継いできた恩賜財団済生会総裁の職にある。
同じ医療界の団体の役職を掛け持ちする事は出来ない。
結果、愛子様が職員という形で日赤に深く関わる事になった。
また、今回の能登半島地震の被災地支援の活動報告を両陛下と愛子様のお三方が受けられた。
両陛下と愛子様がご進講を受けられたのは、秋篠宮殿下がブルネイ皇太子と共に日本ブルネイ外交樹立40周年記念レセプションに出席するのと同じ8日の午後(ブルネイ皇太子ご夫妻歓迎行事の宮中午餐会のあと)だった。
秋篠宮殿下が重要な公務の時にお三方がご進講を受けられたのは、秋篠宮ご夫妻は日赤の活動報告を受けられない程に多忙という印象を与えるため。
秋篠宮ご夫妻に対する配慮である。
赤十字という国際機関の日本組織には他病院に無い役割がある。
その重要性を周知する為に皇后陛下は名誉総裁、名誉副総裁は皇太子殿下と皇太子妃殿下を筆頭に皇族方も名誉副総裁に名を連ね日赤の活動に関わる。
ところが、秋篠宮殿下が済生会の総裁という事でコロナ禍になったばかりの混乱期に済生会の病院向けに秋篠宮家が秋篠宮家の職員と一緒にビニール袋で防護服を作るという事があった。
秋篠宮家全体が済生会推しという感じになってしまったのだ。
ちなみに、紀子様は日赤の名誉副総裁である。
秋篠宮殿下は先日も被災地石川県の済生会を訪問して済生会の活動が注目される結果となっている。
秋篠宮殿下が活動を控える必要はないが、これでは、世界の王室が赤十字の活動を支援し、諸外国が日本の赤十字を通じて被災地を支援しているという事が知られず、日本の皇室の立場は悪くなる。