美智子様のお誕生日のお祝いに両陛下が仙洞御所を訪問された。
格下の方が訪問する慣習を理由に、秋篠宮派が2重権威と批判しているが、秋篠宮殿下を皇嗣とする為の上皇ご夫妻重視である。
世襲は当代との関係性の深さを継承の根拠とする。
ところが、兄と弟の関係は親を通じた間接的な繋がり。
親が既に亡くなり子供も居ない、唯一の肉親という境遇でない限り、兄弟関係が当代と最も近しく深い関係にはならない。
だから、
天皇陛下の弟
という兄弟関係を継承の根拠とするのはおかしいのである。
秋篠宮殿下と皇后雅子様との間に血縁関係は無い。
日本国のトップの天皇陛下とNo.2の雅子様の間に生まれた最も高貴な血筋の愛子様よりも男子である事を優先すべきなのはなぜか、明確な答えを出せる人は居ないだろう。
「皇后の血筋の排除は現在の皇室制度と矛盾している」
だからこそ、皇室と宮内庁は雅子様をそれとなく下げ、美智子様の存在を未だ大きくアピールしなければいけないのだ。
『当代の国父と国母は両陛下だが、上皇ご夫妻は戦後の復興に尽力され多大な功績を残された非常に重要な方々』と。
現在の皇室制度、立憲君主制と男系男子継承には大きな矛盾がある。
男系男子継承は父系を重視しているが、立憲君主制は一夫一婦制を土台に配偶者とその子供を重視。
配偶者は同じ身分となり結婚相手の次の位に就く。
非嫡出子の継承も認めていない。
男系男子継承では極端な話、母親は誰でも良いのである。
当然正妻である必要はない。
立憲君主制の皇太子は、
天皇(国王)と配偶者の実子
である事が絶対条件だ。
皇太子は天皇(国王)と配偶者の実子を正統な後継者とする為の身位である。
そして、
立憲君主制の序列は、
夫婦
その子供達
夫婦
その子供達
と直系優先。
ところが、秋篠宮殿下を皇嗣とし、秋篠宮ご夫妻を愛子様の上位とした結果、
現在の皇室では愛子様が秋篠宮ご夫妻と佳子様に挟まれる
という奇妙な順位付けとなっている。
これも男系男子継承が現行制度と矛盾する事による混乱。