・香橙 かぼす
ミカン科🍊、中国原産、江戸時代には、日本に渡来していたらしいが時期は不明。名前の由来は渡来した頃よりその皮を刻んで、蚊いぶしに用いたことから、蚊いぶしよりカブス→カボスに変化したとする説が一般的だが、ダイダイの古名カブスのことでカボスのことという説もある。
柚子の仲間ともいわれ成熟すると黄色になるが主に市場に出ている。未熟の濃緑色時に100g~150g程度のものを採取し芳香、酸味に富んだ果汁を使用することより9~10月にかけて収穫し旬とする。大分県で昭和46年に村おこしの一貫として栽培を奨励し特産品としている。大分県臼杵市乙見(うすきしおとみ)地区に残る言い伝えによると、江戸時代に宗源という医師が京都から持ち帰った苗木を植えたのが始まりとされる。
果皮をおろして薬味、削って煮物、菓子に、果汁を調味料として刺身、ちり鍋、焼き物、ジュースに利用する。残りの果皮、果肉をお風呂に入れてカボス湯としてもよい。この季節秋刀魚にカボスが大根おろしと共によく似合います。全果に対する果汁35%、炭水化物8.5gで有機酸(リンゴ酸、クエン酸)5.7%、ビタミンC42mg/100g中を含む。果皮に蚊よけの香りテルペン(リモネン、ピネン)類を含む。
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