・土筆Horsetail つくし
トクサ科、日本全国の早春の野草、宿根草でスギナの繁殖機能のある胞子を持ってるのを土筆という。シダ植物でスギナ(栄養茎)もツクシ(胞子茎)も同じ根茎から出る。つくしの語源をスギナ(杉菜)について出てくる事から、「付く子」、ツクシの形を筆にたとえ土から生えるので土筆、袴の所でついでいる様に見える事から、「継く子」となった。
日当たりの良いところに育ちやすく10~20cmに成長し淡褐色で筆先に似た胞子嚢(のう:ふくろ)をもつ。スギナ(栄養茎)はたっぷり水を吸い上げ、たくさんの日光を浴びて効率よく光合成をする。たまったでんぷんは地下茎や塊茎に蓄えられる。夏までに十分な栄養が地下茎にないと、次の春につくしは出てこない。
暖かい地方では2月中旬頃から採取、東北や北海道などでは4月頃からで5月頃まで楽しめ春の季節感を味わえる。
ハカマと開いている穂先を取り除き茎の部分を食用に、アクが強いので揚げ物以外は、茹でて水にさらしアクを取り除く。下処理後に、お浸し、和え物、炒めに用いる。
生つくしの100gあたりエネルギー:38kcal、水分:86.9g、たんぱく質:3.5g、脂質:0.1g、炭水化物:8.1g、灰分1.4g:g、ナトリウム:6mg、カリウム:640mg、カルシウム:50mg、マグネシウム:33mg、リン:94mg、鉄:2.1mg、亜鉛:1.1mg、銅:0.22mg、マンガン:0.22mg、ビタミンA効力:88μg、ビタミンD:(0)μg、ビタミンE:4.9mg、ビタミンK:19μg、ビタミンB1:0.07mg、ビタミンB2:0.14mg、ナイアシン:2.2mg、ビタミンB6:0.35mg、ビタミンB12:(0)μg、葉酸:110μg、パントテン酸:0.9mg、、ビタミンC:33mg、食物繊維:8.1gを含む。
微量ではあるがアルカロイドの一種であるパルストリンPalustrineやニコチンNicotineを含むので、大量摂取を避ける。
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