Elegy's Social Opinion

エレジーの社会面。ツイッターやコメントで発信できない、ある程度長い文書を記録。

「郵政選挙」 賛成派、圧勝に。

2005-09-11 21:18:52 | 社会
 小泉自民、圧勝。

 見事な戦いぶりであった。衆議院以上に勢力が拮抗(きっこう)している参議院で、法案を通せるとしたら、これしか方法はなかった。

 そして、報道で言われていた以上に、国民は郵政民営化に賛成していることを、小泉純一郎は正確に把握していた。

 特定利権団体の支援を殆ど受けず、いわゆる浮動票を幅広く集めて、トップまで登り詰めた男ならではの、正確な「読み」。これが最大の勝因だったと自分は受け止めている。

 「たった1つの政策」を争点に、解散にまで打って出たのは初めてではないだろうか。そして、思っていたよりも遥かに明確に、国民世論は示された。

 「郵政民営化、賛成」。これが結論である。最後まで対案を出さず、結局、法案潰しに回った民主党は、惨敗に終わった。

 民主党は世論を全然読めていなかった。ホリエモンが突然、縁もゆかりもない選挙区に出馬してあれだけの票を集めるのだ。年寄り優遇の政策に、若い層は少なからず頭に来ている。明らかに世の中が変わろうとしている。

 この法案に反対する自民党議員はもういないだろう。得意そうに青票(反対票)をかかげて見せた小林興起 議員は、大敗で国会を去ることになった。何とか振り切った亀井静香や野田聖子も、ヒヤヒヤの薄氷勝利となりそうだ。

 当然、参議院で、再度反対した議員は、強力な刺客を送り込まれて、半数が議員の職を失うだろう。

 正直、郵便物配達や、簡易保険はどうでもいい。ホリエモンも言うように、問題は財政投融資なのである。無駄な高速道路や、維持費も出ない箱物。湯水のように注ぎ込まれてきた税金を、どうしたら止められるか。道路公団のファミリー企業や、何をやっているのかもよく分からない特殊法人。こいつらの息の根を止めるには、財政投融資の首を斬り落とすしかないのだ。

 小泉ならやるだろう。というか、小泉にしか、出来ないだろう。珍しくクリーンな男がトップに立ったこの時期にしか、出来ない。国の借金が800兆円。これとは別に年金の積み立て不足が800兆円。足すと1,600兆円。僕らは選挙権を持って10年足らずだが、何故こんな負担をさせられるのだろうか? 誰か答えてくれないか?

 小泉を以てしても赤字国債発行はゼロにはなっておらず、どんどん赤字は増大しているが、何とか歳出を減らそうとしているのは、小泉ぐらいだ。

 国民は決してバカじゃない。民主主義である以上、世論が「すべて」だ。郵政民営化に反対票を投じるつもりの参議院議員は、覚悟しておけ。

 必ず選挙で落としてやる。

 脅しじゃないぞ。俺ら若い世代をナメるなよ。