昨年12月、
中村勘三郎さんが亡くなられたことが
未だに信じたくないというのに、
今度は、市川団十郎さんの訃報。。。
立て続けに、二人の人気役者を失った歌舞伎界
バレエダンサーの現役期間は短いけれど、
歌舞伎役者の場合、
80になっても、90になっても舞台に立ち
年齢と共に増す貫禄と、
もう、そこにいるだけでいい、味わい深い存在感を放ち、
舞台に華を添えられます。
市川団十郎さんも、
そうしてずっと、舞台に立ってくれると信じていましたが・・・・・
荒事が十八番の成田屋
早くに、師であるお父様を亡くされ、
日々稽古に精進し、
苦労して成田屋の芸を、自分の物にした団十郎さんは
本当に、歌舞伎を楽しませてくれた役者でした
私の心に残るのは、パリ・ガルニエ宮での公演
ご子息・海老蔵さんとの勧進帳の演目は
一日目は弁慶役を海老蔵、富樫役を団十郎
二日目は弁慶役を団十郎、富樫役を海老蔵と、
役を入れ替わっての公演で、
私はTVで、両方を観ることができました
団十郎さん演じる弁慶の迫力は
父の芸暦の半分にも達しない
若い海老蔵さんは、勝てるはずも無く、
団十郎さんが、あのガルニエで輝いていた舞台でしたが
親子で演じる、弁慶と富樫の緊迫の掛け合いを
もう観られないと思うと残念でなりません
団十郎さん、
長い闘病生活、本当におつかれさまでした。。。
成田屋の芸は、きっと海老蔵さんが引き継いでくれることでしょう
どうぞ、安らかに