今、このブログを書いてるのはポルトガル時間で3月31日、サマータイムに切り変わりました。
このサマータイムも2021年には廃止されるそうです。
そして、あと数時間後には日本で新元号が発表され、新しい日本へ。
世界中でいろんなことが変わっていく時代・・・
日本ではもう4月1日、母があの世に行って、もう二年?まだ二年?
時間の感覚がありません。
今だに実感がなく、なんでいないんだろうと思ったりします。
私たち家族全員そんな感じです。
母とは今でも普通に会話します。
まるで、日本とポルトガルでインターネットを通じて話していたように、
今はこの世とあの世で・・・
自分でも驚くくらい、自分の中で母の声が、想いが、聴こえます。
人の想いというのはなによりも強いのだと、実感しています。
あの世に行って23日目の晩、
「私は行くつもりなかったのよ。でも、皆がこっちこっちって呼ぶから。でね、私がいると皆が甘えて成長できないからって。」
それを聞いて、なるほど・・・と納得したけれど、
今になって、それがひしひしと心に沁みてます。
リーダーで司令塔だった母に頼り甘えていた私たち、音楽だけでなく人生の師匠と慕っていたお弟子さんたち、その母がいなくなって、残された私たちが進めていかなければならない現実。
これが本当の意味の自立なのかな。
この世で母と共にもっと長く歩んでいきたかったという想いと、残りの人生、自分たちの足で歩く人生を与えてくれたんだという大きな愛情に感謝の想いが交錯します。
ある日の会話では、
私「そっちはどう?」
母「いいところよ。でも、つまらないわね。」
という母の言葉に、今まで持っていたあの世への概念が見事に打ち砕かれました(苦笑)
やっぱり肉体を持っていろんなことが体験できるというのは、素晴らしいことなんだな、それなら今のうちに大いに楽しまなきゃ!という気持ちにさせてくれました。
現在、ファミローザのメンバーは2対2で、日本とポルトガルに分かれているので、二国で母のために祈りと音楽を捧げます。
これも、母の想いどおり・・・「あの世とこの世はひとつ」
時間も空間も超えて、皆ひとつになる。
by 優美子
(2016年9月ポルトガル・ギンショのホテル・ムシャショにて)