ある日の会話

　長男・響生が風邪か熱中症か……発熱。２日目のお昼過ぎまで熱があり、ゴロゴロしていたのだけれど、だんだん「起きててもいい？」と言うくらい復活してきた。
　８月１日に発表会(彼は、ピアノとギターを弾きます)を控えているので、ちょっと元気になったなら「練習したら？」と言うと、おもむろに始めた。
　響生「なんだか、弾いていたら涼しくてなってきた」(それはエアコンを入れたからでしょ～と心の中で思う私)
　私　「それは、音楽が治してくれてるからじゃない？昔、薬がなかった頃なんて、皆、祈って祈りの声は音楽のようなものでしょ。それで治したりしたんだろうから」(ホントか？？)
　響生「ふうん……なんか、すっきりしてきた」(暗示にかかりやすいのね～)
　私　「ほらね。だってさ、お経だって音楽でしょ。人が亡くなった悲しみって病気以上に辛くて苦しいけど、それをお経、つまりは音楽が癒してくれるんだよ。それって、すごいよね～」(無理矢理な展開)
　響生　「うん。じゃあ、熱はかってみる」
　すると、ついさっきまで微熱があったのに、すっかり平熱になっていた。
　響生　「下がってる!!!　すごいね～」
　
　まだまだ、可愛いなあ……。