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hitonohuukei

人の風景 emiko life 32話  私の中の文学《2》

14話は私の中の文学というタイトルでした。

「文学という言葉から離れた生活を送っているなあ」と感じる私の現状なので、このタイトルは気恥ずかしいけれどと思いながら書きました。

それでも、今回は第2を書きたいと思います。

できれば文学論などではなく、文章を書くコツみたいなものを表現できたらと思ってのことです。

でも、一度に書こうとしたら、とめどもない文章量になることと判断しますので、思いつくことをその都度に‥。

長年、鎮座したままの本棚を覗き込み、懐かしい本を取り出しました。

先ず、愛読した佐多稲子さんの著書です。

全集はありますが、そうではなく一冊買いした『夏の栞 中野重治をおくる』です。



佐多稲子さんの自筆のサインが入っていました。

思い起こせば確かに佐多稲子さんの講演会に行ったことがありました。随分、高齢になられていましたが、気丈な、美しい方でした。

私が彼女の本に夢中になったのは、結婚してからの生活で、自分を見失いがちだったからです。

夫とのことや子どものことに毎日、忙殺され、自分を取り戻す言葉を求めていたと思います。

この後、彼女のことはもっともっと話すことがありますので、今回は久しぶりの名前の提示だけです。

「この本は読んでないな」と思いながら取り出したのが、『ことばを中心に』谷川俊太郎著です。

帯も付いたままだし、360ページがきれいな状態です。

でも、パラパラとめくると赤線が引かれている箇所があります。

ああ、読んだんだなあ‥と安堵しました。

なにしろ読むつもりで買ったけど、読んでない本もありなので、本から何かしら受けとった確証が得られたら、ホッとします。

そういえば、谷川俊太郎の講演にも行きました。彼の言葉のありように魅せられていました。

   
 「銀河鉄道の夜」再読というテーマの箇所や寺山修司の箇所に引かれた赤線

もっと多くの作家や詩人についても思い出しますが、文学論を書く能力はありませんので、その人たちから学んだ言葉など折々に紹介します。

先にも書きましたように、文章の書き方について話したい訳です。

私は、文章の書き方を指導できる人間ではありません。ただ、出版会社で取材記事を編集長に提出するたびに怒鳴られていた経験があるだけです。

あるとき、怒鳴り散らす編集長が「お前は、言い返してばかりいる」と言いました。

このとき、私は編集長の言葉がわかりませんでした。

聞かれていること、指摘されている文章の箇所を、説明しているつもりだったのです。

「言い返すってどういうこと・・・」

と考え、同僚に編集長が怒鳴っているときの私の対応を聞きました。

すると、同僚は・・・

「確かに編集長が何か言うと、それに対して何か言ってるわね」

ハッとしました。

編集長が指摘している文章の箇所を、いちいち説明していて、編集長がこういう風に表現するようにという言葉を聞き逃していたのです。

これではいつまでも、求められる文章が書けません。

このことに気がついた私には、次から編集長の言葉が、そのまま耳に入ってくるようになりました。

求められる表現の形で文章を書くようになったら、書きあがりも速くなり、文章の流れもスムーズで、読みやすくなりました。

勿論、編集長の怒鳴り声からも解放されました。

その文章の書き方については、次回お話しします。

もう、朝になってきました。


   
   
 ホームページ作成の求人に応募したとき、提出したチラシです。社員にはなれませんでした。
 チラシを作る、文章を書く、写真を撮るなど、表現の楽しさをお話ししたいです。

 迎賓館が解放された日に入館出来て、撮った写真です。私のお気に入りです。


       
  グァバのつぼみが日々大きくなります。  ミッキーマウスの実がミッキーマウスの顔に!


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