emitanの心にうつりゆくもの

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隠蔽捜査 第1話

2014-01-14 20:41:06 | 2014冬ドラマ
第1話 「事件は会議室と家庭でも起きてるんだ!!」

警察庁長官官房総務課長・竜崎伸也(杉本哲太)はキャリア官僚で、政治家、国会との連絡調整やマスコミ対応などを担っていた。
2013年12月4日、暴力団組員の男が拳銃で殺害される事件が発生したが、竜崎は翌日の新聞とニュースでその事を知り、普段より早く出勤して課長補佐・谷岡香織(青山倫子)を呼び出し、事件被害者が15年前に女子高生を惨殺した加害者の一人・保志野俊一で、当時は未成年によりわずか3年で社会復帰を果たしていたことを聞く。
竜崎は幼馴染で同期の警視庁刑事部長・伊丹俊太郎(古田新太)を呼び出し、何故報告を上げないのかと怒るが、伊丹は警察庁刑事局には既に報告済みで、竜崎まで報告が上がらないのは警察庁内での仲が悪いからではないかと話す。
竜崎は伊丹にこれからは自分にも話を上げるようにお願いし、警察庁刑事局捜査第一課長・坂上栄太郎(矢島健一)にも話を付ける。
竜崎は長官官房審議官・牛島陽介(神保悟志)に、本件加害者の過去について情報を隠したとマスコミに叩かれる前にいち早く公表するように話すが、牛島は「マスコミに漏れたら天罰だ何だの犯人を擁護しだすかもしれない。犯罪を容認するような論調は警察として見過ごせない。絶対にマスコミに漏らすな」と止められる。
竜崎と伊丹が話をしていると、2人と同期ながらも上の階級にいる長官官房総括審議官・上條貴仁(生瀬勝久)が通りかかり、「キャリア官僚は階級が全てです。階級が上がるということは即ち権限を持つということですから」と話すと、竜崎が「はい、その通りです。ですが、権限だけではありません。キャリア官僚として人の上に立つ以上、責任を取る事が一番重要だと思います」と答えたため、上條は「あなたの言う事は原理原則正論の綺麗ごとばかりです。そういう人はいつまでキャリア官僚として務まるか分かりません。君子は貞にして諒ならず(大義を貫くためにはバカ正直なだけではダメだ)…キャリア官僚はそうあるべきです。事件のことは聞いています。くれぐれも勝手な事はしないでくださいね」と言って去っていく。
12月8日、15年前に女子高生を惨殺した加害者で当時未成年だったもう一人の男・水戸健介が銃殺体で発見される。
夜中に伊丹から連絡が入った竜崎は、急いで警視庁に行って伊丹から状況を聞いて自宅に戻ると、妻・冴子(鈴木砂羽)から最近部屋に引きこもっていて様子がおかしいと聞かされていた長男・邦彦(佐野玲於)の部屋の電気がまだついていることに気づき、部屋に入ってみる。
東大以外ダメだと言われて浪人している邦彦だったが、部屋でヘロインを吸っており、竜崎は「重大な犯罪だぞ!いいか、これから一切外に出るな。こんなもん買ってるぐらいだ、まともに勉強なんかしてないだろ。もう東大に行く意味は無い。お前がやったことは犯罪だ。一度前科がつけば、法的な制裁だけじゃなくて、これからの人生ずっとハンディを背負う。もう東大へ行こうが関係ない。お前だけじゃない、俺も職を失うかもしれない。そうなれば、家族の未来もなくなる。どうすればいいか考える。一歩も外へ出るな」と言って部屋を出て行く。
伊丹は竜崎を呼び出し、2つの事件の線条痕が一致し、捜査本部は犯人像について「15年前の事件の遺族関係者」と「それ以外の正義感の強すぎる輩」の2通りについて考えていると話し、「俺は少し分かる気がするな。現場の刑事を支えているのは正義感だからな。あ、お前には分からねぇか」と言った後に、「お前、体調悪いんじゃねぇか?」と言って去っていく。
12月12日、今度は撲殺体が発見されるが、この被害者は未成年の時にホームレスを殺害しており、2年間の保護処分ですぐに社会復帰していたことが分かる。
大森北署では、警務課長・斎藤治(八十田勇一)が犯人の条件に該当する者として地域課の巡査部長・山田淳也(春海四方)の写真を伊丹に見せ、伊丹たち上層部は頭を抱える。
その頃、竜崎は事件が4日毎に起こっていることから、犯人が4交代制の警察官ではないかと考え、伊丹の元へ向かう。
伊丹は被疑者の事をまだ警察庁刑事部に報告しておらず、竜崎は早く報告を上げるように言うが、伊丹は「容疑が確定してからだ。もし現職の警察官が捕まったら対応もクソもない。所轄の署長は間違いなく引責辞任、俺の首だって飛ぶ。何かの間違えであってほしいと祈るだけだ」と話す。
竜崎は「実は俺も追いつめられてる」と言って伊丹を屋上に連れて行き、息子・邦彦のヘロインについて打ち明ける。
すると伊丹は「時期が悪すぎる…揉み消せ!揉み消すんだ!それが警察と家族を守る唯一の方法だ。お前が真実を喋ったら、両方破滅する」と話すため、竜崎が「俺に隠蔽しろと言うのか?」と語気を荒げると、伊丹は「そうするんだ!それが父親としての役割だ。お前が家族を顧みなかったからこういう事が起こったんだ。お前が責任を背負え。俺の家族はもう取り返しつかないが、お前は違う。お前は家族を見捨てるな。いいから揉み消すんだ」と話して去っていく。
家に戻った竜崎は邦彦の部屋に行き、「俺の言葉が足りなかったのかもしれないが、東大へ行けと言ったのには理由がある。東大は努力して勉強さえすれば誰でも入れるところだ。あそこには最高の人脈と学べる場所がある。お前の夢が叶えられる所なんだ。今は分からないかもしれない。だが東大に入れば、その後の将来が可能性が広がるんだ。お前に可能性を自分で狭めてほしくなかった。ただ、それだけだったんだ」と話す。
被疑者・山田の張り込みをしていた刑事・戸高善信(安田顕)は、山田が拳銃で自殺を図ろうとしていたのを見て、駆けつけて止めて逮捕する。
その一報を聞いた竜崎は牛島に慌てて報告するが、牛島は「絶対に漏らすな。現職警察官の連続殺人なんて事が世間に漏れたら、警察の信用が地に落ちる。隠せ!長官にも漏らすなよ。上條総括審議官が止めている。今は正確な情報が必要だ。伊丹をつかまえてくれ」と指示する。
しかし、伊丹は所在が不明で、坂上も伊丹の行方を捜しており、坂上は竜崎に「アイツには被疑者の警察官には触るなときつく釘を刺しておいたんだ。引っ張らなければ何も問題は起きないからな。お前の青臭い綺麗ごとを伊丹に押し付けたんだろう?そんなことしても警察が追い込まれるだけだ!自分の判断で被疑者を引っ張ったんだとしたら、アイツは正真正銘のバカで無能な男だ。キャリアのクズだ!」と言い放つが、竜崎は「アイツはクズじゃない。傍目には軽くいい加減な奴に見えますが、四面楚歌な官僚の世界でアイツの陽気さと自信に満ちた発言は現場を率いるのには必要なものです。バカですがアイツは信念を持っている!」と反論する。
すると坂上は「信念なんて誰でも持っている!警察組織守るためには隠すことも必要なんだ!」と怒鳴るが、竜崎が「警察を守るためには、いずれ分かることを隠すべきではない!私はキャリア官僚としていつでも責任を取る覚悟がある!」と返すため、坂上は「お前は責任取らなくていいからそんな綺麗ごとばかり言えるんだ…お前がいつまでそのポストにいられるか楽しみだな」と言って去っていく。
竜崎は伊丹を見つけ出し、伊丹は「オフレコだぞ。(3件とも現職警察官が犯人で)ほぼ間違いないだろう。マスコミには、あくまで過去の事件の担当者に話を聞いていると言う。お前の方からも抑えてくれ」と頼むが、伊丹のケータイに山田が全て自供したとの電話が入り、伊丹は慌てて帰って行く。
竜崎も慌てて牛島に報告すると、牛島が「早まるな。まだ犯人と決まったわけではない。正確な情報を待っているだけだ」と話すため、竜崎がいち早く長官に報告して記者会見するべきだと反論すると、そこに上條が入ってきて「諦めが早いですね。それじゃあ良い官僚にはなれませんよ。君子は貞にして諒ならず、そう言ったでしょ?長官への報告は総括審議官である私の役目です。いいですか?くれぐれも勝手な事はしないでくださいね」と念を押す。
そんな中、竜崎の元に東日新聞社会部長・福本多吉(中村育二)から電話が入るが、竜崎は「俺が出掛けたことは絶対に誰にも言うな。(福本には)いないと伝えてくれ」と谷岡に言い残して大森北署に向かい・・・


というような内容でした。

杉本さん、古田さん、生瀬さん、安田さん・・・の名前を見て、勝手に「コメディ要素があるのかな?」なんて思っていたのですが、全面シリアスだったのでビックリしました(笑)
ですが、とても生々しさが感じられて、ゾクゾクして、とても面白い!!と言うのが最初の感想です
舞台を数多く経験されている方々ばかりのドラマだと、こんなに緊迫感が出るのですね~。
杉本さんの堅物ぶりもお見事!なのですが、古田さん演じる伊丹の「竜崎への思いやり」と「警視庁刑事部長としての現場と警察庁との板挟みで苦悩する様子」等々の多面的なキャラクターが素晴らしい!と思いました。
上條も、神経質そうで、表情が極力抑えめで・・・と、いつもの生瀬さんには無いキャラクターで、とても新鮮だなぁと思いました。

キャリア官僚の中でもトップに近い人たちが中心のドラマというのは今まで見たことがなかったので、それもまた興味深かったです。
そして、階級とか、刑事局と総務部門の確執とか、出世争いとかに実は少し興味があるので・・・。
トップの方になると、事件そのものよりも「どうしたら組織にとって傷が浅いか」になるのですね
(一般の会社でも、大きい所なら似たようなシチュエーションはあるんじゃないかな?)
でも、今回は「殺人」が絡んでいるので、上條側がもし被疑者を隠し通すとしたならどういう筋書きを考えているのかが気になります。
竜崎の言う通り「いつかバレるんだから早く公表を」というのが現在のリスクマネージメントでの通説だと思うのだけど、どうするのでしょうね?

堅物な竜崎だけど、息子の不祥事・・・
揉み消してしまうのか、しないのか・・・
東大に行ったら、確かに人脈が増えて可能性が広がるのかもしれないけど、ちゃんとそこは息子に早くから言っておかないと・・・ねぇ。
私の父親も昔は言葉数が少なくて、結論だけ話して間に何もないから、言っていることの真意が分からないことがよくあったけど・・・男の人ってそういう人が多いのかな?
揉み消したところで、息子にヘロインを売った人がいるし、ヘロインを勧めた人(友人?)もいるってことだから、隠蔽しきれないこともあると思うのですが、どうなるんでしょう!?
娘・美紀(三倉茉奈)の縁談が破談になるかもって伊丹に話した時は「それはどうでもいいだろ!(出世の事はもう考えるな!)」と思ったけど、もしかして娘にも申し訳ないことをしたっていう意味での相談だったのかな??

警察内部の話と竜崎の家族の話が、これからどう進展していくのか、とても楽しみです!
で、この件について10話近くするの??
10話近くするとしたら息切れしないか、少し心配ですが・・・。

これまで冬ドラマでは「緊急取調室」「戦力外捜査官」「S」と刑事ドラマを観てきましたが、本作が今のところ一番面白いように感じました。
今日の9時からの「福家警部補の挨拶」もこれから観てみようと思っているので、全体のNO.1かどうかはまだ分からないのですが・・・ね。
それにしても刑事ドラマばかり毎日・・・少し疲れてます

※公式HP(こちら
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