emitanの心にうつりゆくもの

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99.9-刑事専門弁護士-SEASONⅡ 第8話

2018-03-12 17:31:29 | 2018冬ドラマ
第8話 「初めての敗訴!!巧妙な罠…裁判所の逆襲!!葬られた事実とは…!?最終回前SP」

弁護士・深山大翔(松本潤)の敗訴を観るのは初めてでしたが、
深山が裁判中に藤堂正彦(佐野史郎)が平然としている様子に不安感を抱き、敗訴することを察知した顔色を観るのが初めてだったので、その点の方にドキドキしながら観ていました。

そして、推理物としても楽しめたというか・・・
まさか正彦の妻・京子(森口瑤子)が共犯だったとは!
夫が不倫していたのに、夫婦で入念な殺人計画を立てていたのですね
「落選したら、この人は『ただの人』になる。私は『ただの人』の妻になってしまう」
政治家の妻は、こういう考えの元で色々な事を乗り越えているのでしょうか


いつも深山は「事実は一つ」として追求しているのに、今回は出てきた事実を繋ぎ合わせてストーリーを組み立てていたけど、決定的なものがなくて、根幹となる事実を見誤ってしまっていた・・・
そして、本来裁判所は「疑わしきは罰せず」なのに、東京地方裁判所所長代行・川上憲一郎(笑福亭鶴瓶)は、あらかじめ筋書きを立てた上で公判を行って、グレーなものが多いのに有罪にしてしまって・・・

所長・斑目春彦(岸部一徳)が最後に言っていたけど、
「司法の信頼を守らなければいけないという大義の下、逆に司法が歪められている。
 弁護側が無実の立証までしないと、日本の刑事裁判ではまず勝つことが出来ない。
 最後まで諦めなかった君たちをたたえるべきだろうが、これで歪んだ司法の根幹が正された訳ではない。
 我々は、まだまだ休んでいる場合ではないね」
本ドラマで、特にこのセカンドシーズンで言いたかったことが詰まった言葉だな~と思いました。
でも、悲しい言葉でもありますよね。


危険薬品の鑑定に関する「警察の科学捜査検査所」と「民間の法科学研究所」の違いも分かって、勉強になりました。

「大抵の毒物は微量の不純物を含んでいる。その組成比で一致するものは一つしか存在しない。ただし、今の科研の方式では、それを見逃す可能性がある」
「(民間の研究所の鑑定方式を警察が採用しないのは)採用すると困る人間がいるからだ」
「ここ10年セトシンを使った殺人事件では、被告人が否認しているものが何件かあったが、全て有罪判決を受けている。新方式を用いてこれまでの鑑定結果が正確ではなかったことが明らかになれば、司法の根幹に関わる問題になる」
・・・新しい鑑定方式によって新事実が出てきて再審→逆転無罪となるケースが実際の世界でも時々出てきていますが、新鑑定方法が出たり新事実が出てきたら速やかに再捜査する仕組みができるといいのですが・・・。
この点で、今回の話は結構深い問題提起もしていたように思います。


あとは、佐田篤弘(香川照之)が、前回被告人を経験したことで、憎々しさがかなり減って爽やかになったので、とても観やすかったです


来週は最終回。
裁判所の悪しき慣習を踏襲している川上や事務総長・岡田孝範(榎木孝明)に、どこまで切り込むことが出来るのか、とても気になります。
←web拍手です。
※これまでの感想
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