最終話(第5話)
(
原作は買いましたが、まだ読んでいません)
終わりましたね・・・・・・
私の中で気になっていたことがほぼ回収され、「そうだったのか!!」という展開もあり、
話の内容のやるせなさはともあれ、大満足の最終回でした
若院(三宅健)がこのままでは終わらないとは思いつつ、
かと言って「漆黒の切り裂き魔」とどう結びつくのかが想像できなかったのですが、
18年前に同人誌を作っていた谷岡総一郎(酒向芳)に若院の母・大黒(財前直見)が若院の作品を持ち込んでいて、
その時は空想の世界だったけど、18年後に実行してしまったということだったのですね
でも、大黒は息子の小説を読まずにただ持ち込んでいた・・・
そして、18年後に息子が起こした事件を、息子が犯人だと気づかずに財前彰太(藤木直人)の妻・由布子(吉瀬美智子)に模倣した自作自演をさせていた・・・
何という因果応報・・・
因果応報を説いていた親子がこんなことになるとは・・・と、溜息ばかりついてしまいます
清水皐月が息子・啓司に向き合っていれば・・・
母が自分を見ずに、赤い口紅に赤いマニキュアして出掛けて男に身を献げていることに嫌悪感を抱き、
母に自分の内面まで見てほしいとずっとずっと願っていたのですね・・・
犯行に選んだ被害者は、赤いマニキュアをして夜の街を歩いていた女性・・・
「何でマニキュアなんてしてるの?ダメだよ」と言って爪を剥がしたり、顔を黒く塗ったのにはそういう裏があったとは・・・
「母さんのこと、怨んでなんかないから。これはね、因果の定めなんだ。因果というのは変えようのない、あらがいようのない、仕方のないことなんだよ。ねえ母さん、分かるだろ?やっと僕のこと見てくれたね、母さん…そうだよ、これが僕だよ。これが、これが僕だよ」と大黒に訴え、
「母さん…母さん…母さん…」と何回も呼び続ける姿が、観ていて本当に苦しかったです
前回の感想記事で「どんなお寺なんだ
」と書いたのですが、
若院は住職の本当の子供ではなかったのですね。
大黒だけ転がり込んできたのかな?と思っていたのですが、大黒の連れ子で、
でも住職は跡継ぎにしようと思って修行に出したものの、途中で逃げ出したため、戻って修行を続けなければ僧籍を与えずに勘当すると
ところが、住職が病に伏してしまい、その際に大黒は看病するフリをして水を与えず・・・
一回も住職が出てこないのが気になっていたのですが、そういうことでしたか・・・
年老いてから近づいて親切にしてくれる人は、まず疑わないとダメなのかもしれないですね・・・悲しいですが。
もちろんいい人もたくさんいると思いますが。
「スーパー家政婦・清水皐月」は、実はものすごくヤバイ女性だった
「自分がしてきたことは因果応報の手伝いだったと。因果が上手く回りきらず理不尽が起きている場所に、少し手を加えてあげることで世の中を整えてるんだって」
そんな大黒に若院は「あなたは間違っています。因果とは個々人の意思を超越した制御不能のものです。それなのにあなたは…」と諭すけど、大黒は耳を貸さず
谷岡は清水皐月にそそのかされて、殺人の片棒を担いだというか、
谷岡は亡くなってしまって「奈苗」の犯人への復讐は無かったけど、
谷岡が興信所にした依頼は彰太の叔父・出島文雄(宅麻伸)殺害に結果的に結びついてしまい・・・
この因果も凄いな
まぁその因果が巡り巡って、彰太が「漆黒の切り裂き魔」の犯人を見つける訳ですが・・・
彰太、18年前もこうやって丁寧に調査していれば、巻き込まれずに済んだのにね
でも、そうだと由布子と結婚することもなかったのか??
いやぁ・・・考え出すと止まらないです、この因果は。。。
八木之典(杉本哲太)は、出島文雄殺害にも絡んでいたのですね
殺害したのは秘書・権田穣(大澄賢也)だったけど、八木が後押し
そして、出島の財産を彰太に継がせて会社を大きくさせて、当初から専務・田部井克則(板尾創路)と共に彰太から会社を奪い取る算段だったと
せめてもの救いは、権田が陰で彰太と共に苦しみ、常に彰太に本心から寄り添ってくれていたことかな・・・
彰太の呼び出しに応じた時に権田が
「私はあなたがくれたチャンスだと、そう思ったんです。同じように虐げられていたあなたに同情していましたし、自由に生きるあなたに憧れてもいた。あなたが私の人生を変えるキッカケをくれた、そう思ったんです。彰太さん、これは八木にそそのかされて私が起こした事件です。あなたはもう十分苦しんだ。これからはご自分の自由な人生を…」
と言って彰太に頭を深く下げた姿、そして見守っていた刑事・岸本(飯田基祐)の元へ行ってまた頭を下げる姿に、とてもジーンとしました。
出島の叔父さん、物言いをもっと気をつけて若者達に接していれば良かったのにね
八木は、今のところ由布子を脅していた件で立件される見通しだけど、他は立件できなさそうだと
でも、強制わいせつ関連は社会的制裁などもあるだろうから、八木の今している仕事に大きく影響するだろうし、自分の家族にも知られるだろうし、
八木の教え子達もその影響を受けてザイゼンコーポレーションで派手な動きはできなくて、相談役・江川がきっと頑張ってくれるはず!
そして、彰太が退任する時にこれまでの感謝を口にしてくれた若い部下達が、きっと会社を建て直してくれるはず!!
・・・スミマセン、つい彰太の中の人ファンなので、妄想で良い方向に勝手に考えてしまいました
「結局私たち二人とも黒鳥だったのね。だから白鳥である美華が飛び立ってしまった」
ドラマのタイトル、そういうことだったのですね
本当に黒鳥ばかり、飛び立てない黒い人ばかりでドス黒い湖が渦を巻いていましたが、ようやくみんな自分と向き合ってきて・・・
北海道に行ってしまった娘・美華(服部樹咲)から手紙が
「お元気ですか?色々とわがまま言って本当にごめんなさい。けど、おかげで今は自分と向き合える大事な時間を過ごしています」
子馬の出産に立ち会い、母馬が子馬に愛おしそうに寄り添っている姿を見たとのこと。
「新しい命が誕生するって凄いことだなと改めて思いました。気持ちの整理はまだつかないけど、少しずつ色々なことを思い返しています。パパやママと過ごした色々な時のことを。また必ず連絡します」
彰太「少しずつ取り戻していこう、あの時の幸せな時間を」
由布子「取り戻せるかしら?…」
二人で北海道の美華の元へ行くと、白い服を着た美華が、子供たちにバレエの白鳥のポーズを教えていて、その姿がとても美しかったです
愛おしそうに見つめる由布子、そしてその由布子の肩を彰太が笑顔で叩いて、一緒に美華の元へ歩き出すラスト、とても素敵でした
全体を通して変な煽りがなく、静かな音楽の元でジワジワと話が進んでいき、
登場人物一人一人の表情や動きに意味があり、ジリジリと真相が見え隠れしていき、
でも最終回まで話が分からない部分が多くて、この5週間ずっとドキドキハラハラが続いて、
とても堪能できました!
とても濃厚なストーリーを、ありがとうございました!!
原作はこれから読みますが、各話をこんなに緻密に作り上げた脚本家、演出家、音楽家、その他スタッフのみなさま、本当に素晴らしい!!
そして、各キャストのみなさまの具現化が素晴らしすぎて、作品にドップリのめり込むことができました!
WOWOWの連続ドラマを観るのは初めてでしたが、大満足しました!
藤木直人さん目的で観たドラマでしたが、このドラマに出会えて今年の夏はとても嬉しかったです!!
主題歌もメチャメチャカッコ良く、ギターの音色が怪しかったり儚げだったり、毎話聴くごとに違った音色に聴こえてくるような気がして、とてもムードがあってすごく良かったです!
本当にありがとうございました!!
←web拍手です。
※公式HP(こちら)
※これまでの感想
第1話 第2話 第3話 第4話
(

終わりましたね・・・・・・
私の中で気になっていたことがほぼ回収され、「そうだったのか!!」という展開もあり、
話の内容のやるせなさはともあれ、大満足の最終回でした

若院(三宅健)がこのままでは終わらないとは思いつつ、
かと言って「漆黒の切り裂き魔」とどう結びつくのかが想像できなかったのですが、
18年前に同人誌を作っていた谷岡総一郎(酒向芳)に若院の母・大黒(財前直見)が若院の作品を持ち込んでいて、
その時は空想の世界だったけど、18年後に実行してしまったということだったのですね

でも、大黒は息子の小説を読まずにただ持ち込んでいた・・・
そして、18年後に息子が起こした事件を、息子が犯人だと気づかずに財前彰太(藤木直人)の妻・由布子(吉瀬美智子)に模倣した自作自演をさせていた・・・
何という因果応報・・・

因果応報を説いていた親子がこんなことになるとは・・・と、溜息ばかりついてしまいます

清水皐月が息子・啓司に向き合っていれば・・・
母が自分を見ずに、赤い口紅に赤いマニキュアして出掛けて男に身を献げていることに嫌悪感を抱き、
母に自分の内面まで見てほしいとずっとずっと願っていたのですね・・・
犯行に選んだ被害者は、赤いマニキュアをして夜の街を歩いていた女性・・・
「何でマニキュアなんてしてるの?ダメだよ」と言って爪を剥がしたり、顔を黒く塗ったのにはそういう裏があったとは・・・
「母さんのこと、怨んでなんかないから。これはね、因果の定めなんだ。因果というのは変えようのない、あらがいようのない、仕方のないことなんだよ。ねえ母さん、分かるだろ?やっと僕のこと見てくれたね、母さん…そうだよ、これが僕だよ。これが、これが僕だよ」と大黒に訴え、
「母さん…母さん…母さん…」と何回も呼び続ける姿が、観ていて本当に苦しかったです

前回の感想記事で「どんなお寺なんだ

若院は住職の本当の子供ではなかったのですね。
大黒だけ転がり込んできたのかな?と思っていたのですが、大黒の連れ子で、
でも住職は跡継ぎにしようと思って修行に出したものの、途中で逃げ出したため、戻って修行を続けなければ僧籍を与えずに勘当すると

ところが、住職が病に伏してしまい、その際に大黒は看病するフリをして水を与えず・・・

一回も住職が出てこないのが気になっていたのですが、そういうことでしたか・・・
年老いてから近づいて親切にしてくれる人は、まず疑わないとダメなのかもしれないですね・・・悲しいですが。
もちろんいい人もたくさんいると思いますが。
「スーパー家政婦・清水皐月」は、実はものすごくヤバイ女性だった

「自分がしてきたことは因果応報の手伝いだったと。因果が上手く回りきらず理不尽が起きている場所に、少し手を加えてあげることで世の中を整えてるんだって」
そんな大黒に若院は「あなたは間違っています。因果とは個々人の意思を超越した制御不能のものです。それなのにあなたは…」と諭すけど、大黒は耳を貸さず

谷岡は清水皐月にそそのかされて、殺人の片棒を担いだというか、
谷岡は亡くなってしまって「奈苗」の犯人への復讐は無かったけど、
谷岡が興信所にした依頼は彰太の叔父・出島文雄(宅麻伸)殺害に結果的に結びついてしまい・・・
この因果も凄いな

まぁその因果が巡り巡って、彰太が「漆黒の切り裂き魔」の犯人を見つける訳ですが・・・
彰太、18年前もこうやって丁寧に調査していれば、巻き込まれずに済んだのにね

でも、そうだと由布子と結婚することもなかったのか??
いやぁ・・・考え出すと止まらないです、この因果は。。。
八木之典(杉本哲太)は、出島文雄殺害にも絡んでいたのですね

殺害したのは秘書・権田穣(大澄賢也)だったけど、八木が後押し

そして、出島の財産を彰太に継がせて会社を大きくさせて、当初から専務・田部井克則(板尾創路)と共に彰太から会社を奪い取る算段だったと

せめてもの救いは、権田が陰で彰太と共に苦しみ、常に彰太に本心から寄り添ってくれていたことかな・・・
彰太の呼び出しに応じた時に権田が
「私はあなたがくれたチャンスだと、そう思ったんです。同じように虐げられていたあなたに同情していましたし、自由に生きるあなたに憧れてもいた。あなたが私の人生を変えるキッカケをくれた、そう思ったんです。彰太さん、これは八木にそそのかされて私が起こした事件です。あなたはもう十分苦しんだ。これからはご自分の自由な人生を…」
と言って彰太に頭を深く下げた姿、そして見守っていた刑事・岸本(飯田基祐)の元へ行ってまた頭を下げる姿に、とてもジーンとしました。
出島の叔父さん、物言いをもっと気をつけて若者達に接していれば良かったのにね

八木は、今のところ由布子を脅していた件で立件される見通しだけど、他は立件できなさそうだと

でも、強制わいせつ関連は社会的制裁などもあるだろうから、八木の今している仕事に大きく影響するだろうし、自分の家族にも知られるだろうし、
八木の教え子達もその影響を受けてザイゼンコーポレーションで派手な動きはできなくて、相談役・江川がきっと頑張ってくれるはず!
そして、彰太が退任する時にこれまでの感謝を口にしてくれた若い部下達が、きっと会社を建て直してくれるはず!!
・・・スミマセン、つい彰太の中の人ファンなので、妄想で良い方向に勝手に考えてしまいました

「結局私たち二人とも黒鳥だったのね。だから白鳥である美華が飛び立ってしまった」
ドラマのタイトル、そういうことだったのですね

本当に黒鳥ばかり、飛び立てない黒い人ばかりでドス黒い湖が渦を巻いていましたが、ようやくみんな自分と向き合ってきて・・・
北海道に行ってしまった娘・美華(服部樹咲)から手紙が

「お元気ですか?色々とわがまま言って本当にごめんなさい。けど、おかげで今は自分と向き合える大事な時間を過ごしています」
子馬の出産に立ち会い、母馬が子馬に愛おしそうに寄り添っている姿を見たとのこと。
「新しい命が誕生するって凄いことだなと改めて思いました。気持ちの整理はまだつかないけど、少しずつ色々なことを思い返しています。パパやママと過ごした色々な時のことを。また必ず連絡します」
彰太「少しずつ取り戻していこう、あの時の幸せな時間を」
由布子「取り戻せるかしら?…」
二人で北海道の美華の元へ行くと、白い服を着た美華が、子供たちにバレエの白鳥のポーズを教えていて、その姿がとても美しかったです

愛おしそうに見つめる由布子、そしてその由布子の肩を彰太が笑顔で叩いて、一緒に美華の元へ歩き出すラスト、とても素敵でした

全体を通して変な煽りがなく、静かな音楽の元でジワジワと話が進んでいき、
登場人物一人一人の表情や動きに意味があり、ジリジリと真相が見え隠れしていき、
でも最終回まで話が分からない部分が多くて、この5週間ずっとドキドキハラハラが続いて、
とても堪能できました!
とても濃厚なストーリーを、ありがとうございました!!
原作はこれから読みますが、各話をこんなに緻密に作り上げた脚本家、演出家、音楽家、その他スタッフのみなさま、本当に素晴らしい!!
そして、各キャストのみなさまの具現化が素晴らしすぎて、作品にドップリのめり込むことができました!
WOWOWの連続ドラマを観るのは初めてでしたが、大満足しました!
藤木直人さん目的で観たドラマでしたが、このドラマに出会えて今年の夏はとても嬉しかったです!!
主題歌もメチャメチャカッコ良く、ギターの音色が怪しかったり儚げだったり、毎話聴くごとに違った音色に聴こえてくるような気がして、とてもムードがあってすごく良かったです!
本当にありがとうございました!!
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