emitanの心にうつりゆくもの

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サイレント・プア 第2話

2014-04-16 20:24:02 | 2014春ドラマ
第2話 「崩壊寸前の家族・再生の鍵はひきこもりの青年だった」

紅墨区社会福祉協議会のコミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)・里見涼(深田恭子)と原留美(小橋めぐみ)は、病院からの連絡を受けて郷田朋子(田実陽子)の家を訪ねる。
朋子は養育費も慰謝料もないまま6歳の娘・花音と共に実家に帰っていたが、父・恒夫はアルコール依存症、母・美津恵は心臓に病気を患って寝たきり、弟・光良(渡辺大知)は4年前から引きこもっており、そんな中朋子が腎不全になって働けなくなったため生活費が底をつき、治療費がないため治療にも行けない状況に陥っていたのだった。
社協では、郷田家は月々の介護保険料や健康保険にも入っていないことから、生活保護を受けつつ朋子の入院中は花音を児童相談所に預けてはどうかという話になり、涼は家族がバラバラになることに反対するが、同僚・久慈五朗(田口浩正)は「確かに子供はかすがいですよ、家族のね。だからこそ、食わせて温めて守ってやらなければいけない。家内が亡くなった時、最初に思ったのがそれだった。まず家内の実家に預けた、2週間。そして、私が立ち直るよう努力した。私が一番悲しみのどん底でしたからね。子供たちを生かすことはほとんど綱渡りのようなものです。でも、まず親が立ち直らなければならない」と話す。
涼は郷田家に行き、花音を相談所に預けて朋子は治療に専念して働ける体に戻すよう提案するが、突然部屋から光良が飛び出して「そんなのダメだ!花音にも母親は必要なんだ」と告げた後再び部屋に戻ってしまう。
涼は襖越しに「分かったよ、君の気持ちは。じゃあ、一緒に考えよう、花音ちゃんの事を」と声を掛けて帰って行き、毎日郷田家を訪れて襖越しに光良に声を掛けるが、光良は何も言葉を返さなかった。
ある日、涼は襖越しに、光良と同じ年齢になるはずだった弟がいたことを打ち明け、「君のお姉さんが羨ましいな…」とつぶやく。
すると光良は「自転車で来てるんですね・・・俺だって、これがいいとは思ってない」と初めて涼に話しかける。
涼が毎日郷田家を訪れているのを知った社協の職員は、涼が個別事例に関わり過ぎだと陰口を叩くが、上司・近藤健亮(モロ師岡)は「個別の事例が、引いては多くの同じ事例を助けることになる、そう考えようよ」と声を掛け、三輪まなか(桜庭ななみ)は「先輩はそんなややこしい事をしてるんじゃないんです。ただ待っているだけなんです。閉じた心がフワッと開かれる瞬間を今か今かとひたすら待ってしまうんです」と話す。
明くる日、郷田家を訪れた涼に光良は、自分が引きこもりになった理由を話し始め、「でも本当は俺だって、母ちゃんや姉ちゃんに悪いなって思ってる。だから誰かに早くこの扉を叩いてほしかった。自転車・・・まだあるかな?」と話す。
家の横に放置されていた自転車を涼とまなかが整備し、涼は自転車に乗って働ける仕事がないかを探す。
そんな中、涼は区の福祉課長・山倉祐一(北村有起哉)が川べりで手を合わせている姿を目撃し、二人は気まずい表情で会釈をする。
家に帰った涼に、母・幸子(市毛良枝)は年明けに一緒に神戸に行かないかと誘うが、涼が断るため「涼にもどこかで気持ちに区切りをつけてほしいんだ。19年も経ったんだから・・・やっぱり今日はちゃんと聞くわ。本当のところ、あの時何があったの?母さんが知りたいの。2人と一緒にいてあげられなかったことが、母さんだっていつまでも辛い」と話すが、涼は無言になり、祖父・吉岡一郎(米倉斉加年)が取り成す。
光良は新聞配達所で新聞配達をすることになり、数日続くが、朋子が入院中の中で恒夫が倒れてしまったため花音の面倒をみる人がいなくなってしまい、花音を児童相談所に預ける話が再浮上する。
涼も花音を預けた方がいいと判断し、光良を説得しようとするが、光良は「アンタは嘘つきだ。俺と父ちゃんが頑張れば花音を預ける事なんかないって言った。騙された!」と怒鳴って引きこもってしまい、涼は「待ってるから。ずっと、ずっと待ってる」と襖越しに声を掛けて帰って行く。
家に帰った涼は一郎に「こんな私が人を励ましているなんておかしいよね」と話すと、一郎は「自分に苦しみがなきゃ、人の苦しみなんか分からねぇ。お前は自分のできる一番の仕事をしているんだ。違うかい?」と声を掛ける。
光良は新聞配達にもいかなくなるが、涼は配達所に頼み込んで光良の代わりに新聞配達をし始める。
それを聞いたまなかと原は、光良にその事を話しに行き、原は「人間ダメだと思ったら、その時ダメになるって。私も全然うまくいかないのよ。でも、こんな私でも諦めない。だからあなたも…配達所の所長さんが、わざわざ社協来て言ってくれたんだって。あなたは働き者で人気だって。これからもずっとお願いしようと思ってるって。それに何より里見さんがあなたを待ってる!」と言って襖を無理矢理開けて、光良を窓辺に連れて行って雨の中外で見守っている涼の姿を見せる。
光良は涼の元へ駆けつけて涙を流すと、涼は光良の手を両手で握り、二人は微笑み合う。
社協に戻った涼は「引きこもり青年たちの居場所づくり」「就労支援のための地元企業の開拓プロジェクト」を提案し、山倉は呆れるが、近藤は「出来ると思うんですよ、里見が言い出すとできる気がする。不思議です」と話す。
光良は新聞配達を再開し、涼とも時々話をするが、涼は光良に「里見さんは時々とても寂しい顔をしますね」と言われてしまう。
涼は、社協を訪れていた山倉と会い、山倉に「課長こそ、何を恐れているんですか?」と尋ねると、山倉は無言で去って行き・・・


というような内容でした。

引きこもり・・・
私の周りには、今まで「知り合いの知り合い」で何人かいて、その家族の苦悩を時々耳にしたことがあるのですが、どう声を掛けてよいか分からず、ただ話を聞くだけしかできませんでした。
人の家族の問題には、なかなか関与できないし、責任も持てないし・・・
でも、そこで誰かが声を掛けなければ、問題は何ら解決しなく、最悪の場合は犯罪が起こる場合もあるので、涼のような人が必要なのですよね。
一方で、原が対応について悩んでいたけど、一歩対応を誤れば更に問題が大きくなる場合もあるから、原の気持ちもよく分かりました。
涼がしたことは、今回はいい結果をもたらしたけど、それは「結果的に」であって、どれが正解かが分からない問題なので、なかなか難しいな・・・と思いながら観ていました。

あと、社協の職員が「涼は個別事例に関わり過ぎ」と非難していたけど、そう思う人がいても不思議はないというか・・・
私はどちらかというと涼ほどではないけど「仕事をやりすぎてしまう」人間だったのですが、「後任の人が同じように出来る訳ではないんだから、あまりやりすぎるな(仕事を増やすな)」というようなことを言われたことが時々ありました
言っている人の言い分も分かるし、自分もやり過ぎて疲れてしまう事があるから、それを機にセーブできたという面がありましたけどね。
でも、本ドラマの職業の場合は、人間の生死に関わることもあるから、その加減は難しいですよね・・・。

涼のおじいさんが「自分に苦しみがなきゃ、人の苦しみなんか分からねぇ。お前は自分のできる一番の仕事をしているんだ。違うかい?」と声を掛けた場面は、とてもジーンときました。
人の苦しみが分かるから寄り添える部分があったり、ここで何とかしなければ(手を放したら)ダメだという思いが強いのでしょうね。

山倉も、過去に何かを抱えているようで・・・。
手を合わせて黙とうしていたという事は、亡くなった人に対してですよね?
予告編では衝撃的な発言をしていましたが・・・
先週末に観た「映画・ストロベリーナイト」(地上波放送)で「痛みを味わったもの同士にしか分からないことがある」というのが一つのキーワードになっていましたが、それでいくと山倉と涼は分かり合える存在になるのですかね?

涼は、母親にも19年前に起こった事を話せずにいるのですね。
それは辛いだろうな・・・
どういう風に折り合いをつけていくのか、その点にも注目してこれからも観ていきたいと思います

・・・ということで、今のところこのドラマに一番注目しているかもしれません。
まだ初回が始まっていないドラマがありますけどね

※これまでの感想
 第1話
※公式HP(こちら
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2 コメント

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宜しくお願いします~ (ルル)
2014-04-20 11:41:54
ごきげんよう~emiさん♪

春クールも始まってwますねー。
ワタシはこのドラマ、1話のゴミ屋敷に釣られw
観たんですが中々良かったです。

>どれが正解かが分からない問題なので、なかなか難しいな・・・と思いながら観ていました。

こちらと
emiさんの言う仕事の加減にも同感です。
引きこもりについては個人のプライバシーにも関わるし
どんな職種も難しいものがありますよね。
そしてドラマでも言ってた人の苦しみ。
自分も傷を抱え痛みが分かってこそ
相手の身にもはワタシも思います。

山倉についてはついトッカンを思い出したり

今期は殆ど書かないかもですが
ツイの方でもワイワイ楽しくお付き合いいただけたらと。
宜しくお願いします(^^)
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>ルルさんへ (emi)
2014-04-21 15:42:16
ルル様、ごきげんよう~(←今日の朝ドラの桜吹雪チックにw)
コメントありがとうございます!

ルルさんも、このドラマを観ていらっしゃるのですね。
けっこう興味深い問題をたくさん取り上げていますよね。
人の内面にも入り込んでいかないといけないから、なかなか「これだ!」という解決方法はないのかもしれませんが、そういう事も含めて毎回色々と考えさせられています。
心に傷を抱えているヒロイン・涼だからこそ、「ここまで踏み込んでほしい」「この先は言ってほしくない」というのが普通の人より分かるのかな?

今回の北村さんは公務員だから、少しトッカンの時と雰囲気が似ているのかもしれませんね(笑)

こちらこそ、ツイの方(や時々ブログでも)で楽しくお話できると嬉しいです♪
これからもどうぞよろしくお願いします!!
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