emitanの心にうつりゆくもの

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正月時代劇 御鑓拝借~酔いどれ小籐次留書~

2013-01-02 21:18:42 | naohitoさん
明けましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いいたします!!

2012年の記事をまだ書き終わっていないことなどから、2013年の抱負等は後日別記事で書きたいと思っています。
ということで、挨拶もそこそこで申し訳ないのですが、昨日(元旦)にNHKで放送された正月時代劇についての感想(&あらすじ)を書きたいと思います。
(あらすじ、やっぱり長くなってしまったので、感想の後につけました)


お正月らしく、心温まるお話でとても良かったと思います!!
主君の恥辱を晴らすために主人公が孤軍奮闘するお話・・・
と書くとよくありがちな話のように見えますが、無駄な血は流れず、そして敵側も主人公の意図することを必死に探っていて、双方の「武士として守るべき大事な物」が分かる、とても透き通った綺麗なお話だったな、と思いました。
勧善懲悪がハッキリしている話も面白いですが、こういう何方向から観てもそれぞれの思いがあって、それぞれが正しくて・・・という話も面白いな~と。

名留島家を辱めた藩主たち(特に稲森暉通)は、あそこで笑い者にしたことで、こんな大騒動に繋がるとは思っていなかったのでしょうけど、
それもこれも、九重藩藩主・名留島通久が、下級武士の赤目小籐次の名前を4年以上経ってもしっかりと覚えているなど、とても人徳のある方だったからなのでしょうね。
通久と小籐次との関係性が少しずつ明らかになっていくのが、絶妙な加減だったのも良かったと思います。

そして、当時の参勤交代の裏話(人の見えないところでは走って日数がかからないようにしていたなど)が盛り込まれていたり、武士の間での上下関係もよく分かって、とても良かったです。

個人的には、古田寿三郎の登場シーンが思いのほか多くて驚きましたが、とても嬉しかったです
「敵役」と聞いていたので、最後には小籐次にやられてしまうのかな~なんて思っていたのですが、そうではなく、まさに「中間管理職」として身を削る思いをしながら藩のためにより良い道を探っていく姿がよく出ていたなぁ~と思います。
奥さんにもそれが伝わって良かったですね~。
最後お菊が「足腰には自信がある」と言ったのは、聞いてすぐは「ん!?」と思いましたが、お百度参りをしているから鍛えているってことだったんですね
(寿三郎を主役にしても十分成立するようなお話でしたね。
どちら目線から見ても楽しめて、二重に楽しめる物語でした)
髷姿の直人さん(あっ!藤木さんの方です)は美しく、画面にくぎ付けになっていました
また時代劇に出てほしいな~(春には「女信長」がありますけどね)。
このドラマの続編が出来て、また登場しないかな~♪

高橋英樹さんは、やはり流石!!としか言いようがなかったです
藩主ではなく家老職なので、たぶんかなり抑え目の演技だったとは思うのですが、一言一言が引き締まっていました。
たまに迫力が画面をはみ出てしまうのではないかと思ったりもしましたが(笑)、こういう役どころも新鮮だな~と思いました。

そして、各藩の家老職を始めとする家臣の方々が、本当にベテラン揃いでビックリしました。
さすがNHKですね。
そんな中で、大河「平清盛」にも出演していた黒崎小弥太演じる辻本祐樹さんは、なかなか良い役どころでしたね~。
小弥太=寿三郎=勘兵衛の主従関係が、よく出ていたと思います

1時間30分が、本当にあっという間でした!
前・後編に分けて、2夜連続にしても良かったのでは?と思う位の、濃密な内容だったと思います。
続編があったら、また観たいです。

NHKさん、時代劇復活してくれてありがとう!
土曜時代劇結構好きだったので、またこういう時代劇をしてほしいです。
※地上波で。我が家はBSを観ることが出来ないので。


______________________

(私なりの)あらすじは、こちらです
(メモ書きと思ったけど、また長くなってしまいました
 ↓

江戸柳橋にある料亭「万八楼」では「酒合戦」という大酒を競う会が催され、赤目小籐次(竹中直人)は一斗五升を飲んだところで倒れて敗れてしまう。
その翌日、播磨国若生藩・茂木直義(少路勇介)の大名行列が江戸から国元へ向かっていた。
その行列の前を初老の男が立ちふさがり、「御鑓拝借いたす」と言って行列を襲い、「遺恨ありや無しや、伊勢守にお尋ねあれ」と叫んで、将軍から許された武家の顔・大名の象徴である「御鑓」を奪って走り去る。
陣を立て直すため小田原に戻った茂木家では、物頭・古田寿三郎(藤木直人)が中老・森伍平治(温水洋一)から「身命を賭してでも御鑓を取り戻せ」と命じられる。
そんな中、寿三郎の上司である鑓奉行・新渡戸勘兵衛(川野太郎)が今回の責任を取って切腹をして亡くなる。
寿三郎は、勘兵衛の仮通夜が行われた寺の僧から、御鑓を奪った初老の男について、御鑓が奪われた日の朝に九重藩名留島家の大名行列を見送りながら涙を流していた男ではないかと言われる。
名留島家と茂木家は、江戸城中で同じ控えの間であったことから、寿三郎は藩主・直義に何かあったかを尋ねるが、直義は思い当たる節はありながらも「心当たりはない」と語ろうとはしなかった。
初老の男が泊まっていたという箱根湯本の旅籠「二子屋」を寿三郎が訪ねると、一緒に泊まっていた久慈屋昌右衛門(津川雅彦)から、初老の男は赤目小籐次という名前であること、そして久慈屋が物取りに襲われた時に命を助けてくれた恩人であることを聞く。
御鑓を奪った小籐次をずっと追い続けてきた寿三郎の部下である黒崎小弥太(辻本祐樹)は「それがしには貴殿を斬る力量はござらぬ。貴殿の隙を狙う」と言って追い続け、御鑓を奪った仔細を聞かせてくれればもう付きまとわないという約束で酒を飲み交わす。
そこで小籐次は、主君だった九重藩藩主・名留島通久(川口覚)が辱めを受けたために御鑓を奪ったということを話し、「わしは殿に一命を救われた。ならばこの命、殿のために捨てるが道理。(御鑓を)江戸に持ち帰り、日本橋の高札場に晒す」と言う。
それを聞いた小弥太は「それがしが此度の話を伝えれば、赤目殿の旧主・名留島様にも災いが降りかかりましょうぞ。何として御鑓を日本橋に晒さずとも済む道を探りとうございます」と言い、上役からの返報を知らせたいとすがる小弥太に小籐次は、今後は江戸柳橋の「万八楼」の女将に伝言を残すように言って別れる。
小弥太から仔細を聞いた寿三郎は、茂木家と江戸城で同じ控えの間だった布杵藩・稲森暉通(松尾諭)の大名行列に向かい、小籐次が稲森家の御鑓を奪っていくのを目撃する。
寿三郎は、稲森家家老・村瀬次太夫(高橋英樹)を訪ね、小籐次についてこれまで知りうることを話し、名留島家と茂木家と稲森家の間に何があったのかを尋ねる。
すると、昨年秋に江戸城の控えの間で昼ごはんを一緒に食べた時に、鯛を食べた名留島通久を見た稲森暉通が、領内に海もなく城もないから鯛はさぞ美味しいだろうと言って嘲笑したことがあったことを話す。
寿三郎は自藩の江戸家老・武石文左衛門(若林豪)から、物頭の分際で勝手に動いていることを怒られるが、「今は当家存亡の瀬戸際。それがしの行いが僭越と申されるならば、事が静まった後、この腹掻っ捌く所存にござります。この古田、必ずや赤目を切り捨てます」と言って説得し、名留島家の江戸屋敷へ向かう。
稲森家の村瀬と合流し、そこで小籐次の上役だった高堂伍平(北見敏之)に尋ねるが、小籐次のこれまでのことは全て小籐次の独断で行っていることを知る。
寿三郎と村瀬は、名留島家を辱めた場にいた三藩主が詫び状を出すことを考えるが、武石から「そなたには武門の意地は無いのか。易々と狼藉者に平伏せと申すのか」と怒鳴られる。
しかし寿三郎は「今はお家廃絶の瀬戸際にござります。ここで新たな手負いや死者を出しても、御鑓が戻らぬこともあり得ます。これ以上騒ぎが大きくなれば、今度こそご公儀も動かざるを得ません。御鑓さえ戻れば、その場で赤目を斬り、詫び状は無かったものと致す所存」と言って説得し、「万八楼」にその旨を書いた文を届ける。
「万八楼」を訪ねた小籐次は、女将・おこう(鶴田真由)に問い詰められて、五年前に名留島通久から命を助けられたこと、そして昨年秋に通久が海辺で一人泣いている場に遭遇し、「これは余とそちとの秘密じゃ。余は本日、城中で辱めを受けた。控えの間で同席の方々が、当家にお城もござらぬかと嘲笑なされた。大名家に生まれて城無きは大名にあらずと罵られた。悲しいのう、城無し大名は」と話した内容に怒りを覚えたことを話す。
その帰り道、小籐次は待ち伏せしていた小弥太から、若生藩の鑓奉行が先日の一件で切腹したと聞き、小籐次はその方角に向かって手を合わせる。
その姿について小弥太が「誇りを持って生きる者が、誇りを捨てずに死んだ者を弔っている・・・それがしにはそう見えました」と寿三郎に報告すると、寿三郎は小籐次が最後は切腹する覚悟であることを悟る。
寿三郎と武石と稲森家の村瀬は、江戸城で同じ控えの間だった牛津藩の江戸屋敷を訪れ、詫び状の事を申し入れるが、江戸家老・水町蔵人(小野寺昭)と藩主後見人・田尻藤次郎(本田博太郎)は「ただ一人の老いぼれ浪人を恐れて詫びるなど、あろうはずもない」と言って、藩主に取り次ぎすらしない。
寿三郎が屋敷に帰ると、久慈屋が訪れており、「万八楼」のおこうから聞いた話を寿三郎に伝え、「人に斬られるか、自ら腹を召されるか、赤目様に残された道はもうそれだけなのでしょうか」と問いかけると、寿三郎は「武士とはそういうもの。それがしも、命を懸けてお役目を果たすのみ」と言い切る。
その頃、寿三郎の妻・お菊(国仲涼子)は、御鑓騒動の一件を聞いて神社でお百度参りをしていた。
お菊は息子・市之進(青木淳耶)をこのまま江戸で学問を学ばせたいと言って、国元へ一緒に連れて行きたいと言う寿三郎と意見が合わないでいたが、寿三郎が死を覚悟で御鑓騒動の一件に取り組んでいることを知り、寿三郎に「私が間違っておりました。私は分かろうとしなかったのです。あなたのお役目の大切さを。なぜ今まであなたのお役目の大切さを・・・どうかご無事でいてくださいませ。市之進のためにも、私のためにも」と言って泣き崩れる。
牛津藩・満島尚尭(川野直輝)の大名行列にも小籐次が現れて御鑓を奪っていったため、寿三郎と村瀬は満島尚尭と面会して今後の対応を協議する。
江戸家老・水町は詫び状を書くことに同意するよう進言し、藩主後見人・田尻が「お家の体面はどうなる、武門の誉れはどうなる」と猛反対する中、尚尭は詫び状を書くことに同意する。
詫び状が揃ったことを知らされた小籐次は、使者を名留島家の高堂伍平とするようにし、高堂から詫び状を受け取って文面を確かめた後、御鑓と詫び状を殿へと高堂に託す。
すると、牛津藩・田尻の手下が小籐次に襲い掛かってくるが、駆けつけた寿三郎と村瀬と小弥太らは、小籐次を守るために応戦し、田尻の手下は逃げ帰っていく。
小籐次は寿三郎に「なぜわしを助けた?貴殿にとってもわしは敵のはず。さぁ、わしを斬れ」と言う。
しかし寿三郎は「確かにそれがしはそなたが憎い。しかし御鑓を取り戻すこと、それがそれがしの役目でござる。そなたを斬ることではござらぬ」と言って刀を収める。
小籐次は「貴殿のご家来も同じことを申された。ご当家のご家臣がお一人、切腹したにもかかわらず・・・」と言うと、寿三郎は「そなたは主君より受けたただ一度の恩で、主君が流したただ一度の涙で、主君の無念を晴らそうとしたのであろう。だからこそ、あえて失態を犯しお家を追い出されたか。だからこそ、一人で戦う道を選んだか。そのような男をそれがしに斬れと申すか」と言い、村瀬は「それが全て主君の名誉を守ろうとしたため。その志はきっと、貴殿のご主君にも届いておろう。なぜなら仇であったはずの古田殿に届いていたのであるからの」と声を掛ける。
すると名留島家の高堂は、藩主・通久からの書状を小籐次に渡し、「我らが殿は、そなたのしたことで大そうお心を痛めておられる。茂木・稲森・満島がお取り潰しになられたらと、それは気を揉んでおられる。なれど、そなたの忠義を満足に思われ、そなたのような家臣を持って幸せ者だと仰せであった」と言い、通久からの書状は自害は決してしないようにという文言で締めくくられていた。
村瀬が「赤目小籐次、主君のためにここまでしたそなたが、最後に主君の命に背いたりはせぬな」と声を掛けると、小籐次はそれに頷き・・・
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