emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

サイレント・プア 第6話

2014-05-14 16:41:47 | 2014春ドラマ
第6話 「小さなSOS・フィリピン人母子を助けたい」

紅墨区社会福祉協議会のコミュニティ・ソーシャルワーカー(CSW)・里見涼(深田恭子)が帰宅途中に商店街を通っていると、暗い中で座り込んでいる少年・すばる(川剣人)がいたため声を掛けると、すばるは「お父さんを待ってる」と話す。
涼は一旦帰宅するが、すばるの事が気になりもう一度戻ると、終電時間を過ぎてもまだすばるは座っており、母親は仕事で昼から朝までいないと話し、涼は家まで送り届けるが、家の中はかなり散らかっていた。
涼はネグレクトを疑って上司・近藤健亮(モロ師岡)に相談し、民生委員・石田敬子(坂井真紀)と一緒に再びすばるの家を日中に訪れると、片言の日本語しか話せないスバルの母親・アナ(アーリン・ディングラサン)がおり、「ノープロブレム!」と言われてすぐに扉を閉められてしまう。
すばるが南小学校3年生と話していたため、担任の先生に会いに行くと、給食費を滞納していること、連絡プリントの内容が母親にうまく伝わっていないこと、先日すばるが貧血で倒れたが、その朝は朝食を食べていなかったこと、母親はフィリピン人で父親は日本人だがすばるが小さい頃に別れたとのこと、母親はお弁当屋で働いていること等が分かる。
涼は、すばるとその友達たちと一緒に公園で遊んでいると、涼の祖父・吉岡一郎(米倉斉加年)が通りかかって声を掛けてきて、そんな中、若い男性が通りを歩いているのを見たすばるは走って追いかけていく。
男性が父親ではないことが分かったすばるは、心配してついてきた涼の手を握って引っ張って戻るが、涼はその繋いだ手を見て表情が一変し、その表情を見た一郎は心配する。
涼は区の地域福祉課長・山倉祐一(北村有起哉)から、すばるに日本国籍や母親に在留資格があるのかを尋ねられ、「もし万が一ビザがないとわかったら、CSWとしての君は手を引かなければならない。それは分かっているよね?ビザがあって初めて、僕らはその親子を助けることが出来るんだ」と言われるが、涼は「私の仕事は、今そこにいる親子のよりよい生活を一緒に探すこと、それだけです。私、逃げたくないんです。お母さんもすばる君も懸命に生きている。この町の一員です」と言って去っていく。
翌朝、涼は再びすばるの家を訪ね、すばると玄関で話していると、アナは涼を追い帰し、すばるを怒鳴りつける。
その日の放課後、すばるは涼の家のクリーニング店を訪れ、一郎が声を掛けるが、涼がいないと分かったすばるは走って去っていく。
その晩、その事を聞いた涼は、慌ててすばるの家に行くが不在で、探し歩いていると川岸に、すばるが持つ家の鍵に付けていたキーホルダーが見つかるが、鍵は付いていなかった。
そんな中、商店街にいたすばるを保護した山倉から涼に連絡が入り、アナに叩かれて家の鍵を捨てたからもう家には帰らないとすばるが話すため、アナの仕事が終わるまで社協の事務室にすばるを泊めることにする。
涼と山倉は一晩すばるを見守るが、すばるが寝ている横で涼は「私、絶対にこの子を守ります。私にも弟がいたんです。ちょうどこのくらいの時に亡くなりました。阪神の震災で。私は弟と一緒にいたんです。私は母と二人で母の実家のあるこの町にやってきました。この町では本当にお世話になって。それで恩返しがしたくてこの仕事に就いたんです」と話すと、山倉は「僕はある時、人を本当に助ける事なんて人に出来る訳がないと気が付いた。人を助けるのは金だ。しかし財務に行ったら、予算を抑制することばかりさ。そしてその使命でまた福祉課に戻ってきた。そんな僕に君は今、思い出させてくれる。初めて福祉に関わりだした時の気持ちを。人が人を救えるんだと信じられる気持ちを」と声を掛ける。
早朝に新聞配達をしていた郷田光良(渡辺大知)は、社協の玄関先を出ていく山倉と見送る涼を見つけて戸惑う。
山倉は、部下で英語のできる水澤純子(山口紗弥加)を社協に行かせて、涼とすばると水澤とでアナの待つ家へ行き、水澤が在留資格を尋ねるとアナは「あるよ!」と怒鳴って取り乱すが、涼は「分かりました。アナさんはこの町の人です」と声を掛ける。
涼らCSWの人たちと敬子は、フィリピン出身の人やゆかりのある人達と連絡を取ってカフェサロンに来てもらうことにし、そこにアナを招待する。
アナは少しずつ打ち解け始めて、フィリピン人女性から「あなたは一人じゃないから」と声を掛けられると笑顔を見せる。
帰宅したアナは、一緒に来た涼に「あの子、待ってるんでしょ、父親。私も待ってた、ずっと。でも騙された…。あのね、私、ビザない…切れた…ごめんなさい。嘘ついた。怖かったの。すばる、私がいなかったら大変…」と言って号泣する。
すると涼は「よく話してくれたね。アナさんはスーパーママだよ!今までよく一人で頑張ったね。入国管理局、私も一緒に行く。すばる君のためにもビザをもらえるように説明しよう。この町にずっとずっといられるように、私もお願いするから」と声を掛けて微笑む。
翌朝、涼のケータイに山倉から電話が入り、言われる通りにテレビをつけると、アナの働いていた弁当屋が不法滞在外国人を働かせていたとして経営者が逮捕されたというニュースが流れていた。
涼と山倉が慌ててすばるの家に行くと、家は主要な荷物だけ無くなってもぬけの殻となっており、涼は泣きながら「こんなのダメ…何であのまますぐに引っ張っていかなかったんだろう…」と呆然としていると、山倉がすばるが書いた手紙を見つけて涼に見せる。
そこには「おねえちゃん ありがとう」と書かれていたが、涼が「私、もう逃げないって決めたのに…」と言うので、山倉が「君は逃げたことなんてないだろ!」と言うと、涼は「あるんです。弟を置いて…。崩れる家の中に弟を置いて逃げたんです。私は誰も救えない…誰も…」と言って号泣するため、山倉は「何言ってんだよ!すばる君は、ありがとうって書いてるじゃないか!」と怒鳴り・・・


というような内容でした。

放送時間が残り10分前になっても入国管理局に行かなかったので、「あれ?2話またぎかな?」と思っていたら、まさかこういう結末とは・・・
逃げ続けても問題は解決しないし、今度はすばる君が小学校にも通えなくなるから、アナさんには「逃げる」という選択をしてもらいたくなかったのだけど・・・
でも、入国管理局に行ったら、やっぱり強制送還になるのかな?
去年か一昨年にテレビのドキュメンタリーで、実際にそういう外国人の方がいて、入国管理局や国の機関に掛け合っている一部始終をやっていたけど、かなりの労力がかかっていたような記憶があります。
国としては、不法滞在者を認め続けていたらどんどん増えてしまうから一律に送還したいところだけど、実際の社会ではそういう労働者の方々に依存して成り立っている職場も結構チラホラあると、時々耳にします。
去年日テレでやっていたドラマ「ダンダリン」では、不法滞在ではないけど「外国人研修生として低賃金で働かせている」ということを問題にしていましたね。
本ドラマは、1話完結ではあるけど、以前に出ていた出演者が違う回でさり気なく再登場することがあるので、アナさんとすばる君が再登場してくれるといいなぁ~と思ったりしています。

「スモウ戦士・ウッチャリアー」・・・よく考えたなぁ、このキャラクター(笑)

とうとう涼は、山倉に自分の過去を打ち明けましたね。
涼と山倉がくっつくことはないだろう~と何話か前で私は書いていたのですが、訂正した方がいいかな?
みんな、頑張っている涼を励ますところまではできるけど、過去について頑なに心を閉ざしているところまでは、母親やおじいちゃんですら踏み込めなくて・・・
山倉のように叱咤してくれる人の方が、涼にはいいのかもしれない!?
今回は、山倉のこれまでの心の変遷も明らかになりましたね。

そんな涼と山倉の事を、光良君が目撃して、誤解?(笑)
朝早くにあの会話だけを聞いたら、確かにちょっと誤解・・・する??
出てきたのが社協の事務所ですからね~。
でも、光良君は何かを想像してしまった模様

涼みたいな若い女性、特に深キョンのように可愛い女性が、自分のために毎日のように足を運んでくれたり、笑顔で声を掛けてくれたら、誤解しちゃう男性もいるんじゃないかな?なんて実はチラッチラッと思っていたので、「それも描くんだ!」と思ってビックリしました。
私は以前外回りをする仕事をしていたのですが、同僚女性で取引先から「ウチの嫁に来ないか?」と言われたという話を数名から聞いたことがあって(残念ながら私はない(爆))、そういう時にどう対応したらよいかという事が時々話題に上がっていました
都会の大企業だったらそんな取引先は無いと思いますが(笑)、田舎の方だと若い女性は珍しいから・・・
ちょっと話はズレましたが、「深キョン、そんな可愛い顔で涙目になって迫ってきたら、惚れてまうやろ~(何故かエセ関西弁でスミマセン)」なんて思っていたので、涼と光良の関係はどうなっていくのかも、実は結構興味を持っています

このドラマは、各話のゲスト出演者の演技も素晴らしいですね。
アナ役の方も、すばる役の男の子も、初めて観る方でしたがとても素晴らしかったです

※これまでの感想
 第1話 第2話 第3話 第4話 第5話
※公式HP(こちら
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