emitanの心にうつりゆくもの

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下町ロケット 第4話

2015-11-09 16:29:05 | 2015秋ドラマ
第4話 「反撃開始!下請けの屈辱をはらせ!!」

帝国重工の宇宙航空部長・財前道生(吉川晃司)は、佃製作所からのバルブシステムの部品供給を検討するよう本部長・水原重治(木下ほうか)に進言すると、水原は主任・富山敬治(新井浩文)を部品テストのリーダーに指名する。
富山は佃製作所の社長・佃航平(阿部寛)に、1週間後に品質テスト用の試作品バルブ20個の提出と、製品テストだけでなく財務状況や制作現場のチェックもして、基準を満たしていなければ不合格にすると告げる。
公平は、社内にプロジェクトチームを作り、技術開発部からは主任・埜村耕助(阿部進之介)と真野賢作(山崎育三郎)、そして財務関係に関しては経理部係長・迫田滋(今野浩喜)と営業第2係長・江原春樹(和田聰宏)を就かせる。
埜村以外の3人は、部品供給を主張する航平の方針に批判的で、テストに受からなければいいという声すら出る。
部品供給テスト1日目、帝国重工の社員が佃製作所にやってきて、製造環境と工場内のマネジメント評価を生産管理部主任・溝口(六角慎司)が担当し、与信判断を審査部主任・田村(戸次重幸)が担当する。
溝口は、佃製作所の手作業を皮肉り、クリーンルームを過剰設備だと批判する。
そして、田村は、営業赤字を徹底追及して、大企業と中小企業の立場の違いを強調して、これでは安定した部品供給は出来ないと言い放ち、翌日までに更なる書類を用意するよう告げる。
テスト1日目が終了し、航平らが弱気になっていると、経理部長・殿村直弘(立川談春)は「そんなので諦めるんですか?うちは一時的に赤字にはなっていますが、今までの利益の蓄積も厚いし、このまま潰れるような会社ではない。そんな事は誰が見ても一目瞭然のはずです。数字は嘘をつきません。うちがいつ創業して、今までどれだけの利益を上げてきたか、自己資本がどれだけ分厚くて安定性が高いか、疑う余地はありません。いくら担当者が悪意の評価をしたとしても、帝国重工にだってキチンと数字を読む人間はいるはずです。正当な評価をしてくれる人が必ずいるはずです。だから社長、ドンとぶつかっていきましょうよ!佃製作所は良い会社なんです!」と鼓舞し、それを一緒に聞いていた幹部たちは気合を入れ直す。
その頃、江原も迫田に「俺は本当に馬鹿だ。あんなテストなんか適当に流して不合格ならそれでいい、最初はそう思ってた。でも実際始まってみたら、俺自身が否定されてるような気がしたんだよ。お前らは所詮中小企業だ、いい加減だ、甘ちゃんだって。でもそうじゃないだろ?アイツら、技術でうちに先を越されたんだぜ。つまり技術力はうちの方が上なんだ。ナメられる筋合いじゃない。あんな風にエラそうな顔して粗探しするのがテストなのか?部品供給がいいとか悪いとか、そういう問題じゃない。これは俺たちのプライドの問題だ!見下されっぱなしで黙ってられるか!」と話すと、迫田も同調して「町工場の意地、見せてやろうぜ!」と言って、事務室に大きく「佃品質 佃プライド」という手書きの看板を掲げて、みんなで徹夜で書類や部品を作成する。
部品供給テスト2日目、技術開発部では溝口にナカシマ工業と佃製作所の部品を社名を伏せて比較させると、溝口はナカシマ製品の方を佃の60点だと採点する。
財務関係に関しては、田村に江原は「経営計画や売り上げ予測を机上の空論だなんていう人間に、そもそもその資料を評価する資格なんかない。根拠もないのにいい加減なんのって、それが帝国重工の評価方法ですか?まるで中小企業未満ですね」と言い放ち、殿村は「何か勘違いされていませんか?今回のテストは、帝国重工がうちを評価するだけじゃない。うちもまた、帝国重工を評価しているんですよ。もし仮に帝国重工が正確な判断の出来ないような会社なら、うちとしてもそんな会社と付き合う訳には行きません。分かっていないのは、あなたの方だ。佃のバルブシステムは、世界の最先端技術です。御社以外にもその特許に興味を示す企業は、世界中にたくさんございます。もしうちのバルブが無ければ、スターダスト計画は頓挫するんじゃございませんか?佃製作所が技術力と意欲に溢れたどれだけ素晴らしい企業であるか、そんな事も分からない相手に、部品供給など無理。ましてや、うちの大事な特許を預けることなど、到底できません。この取引はうちの方からお断りします!」と言い放つと、田村は慌ててなだめて、財務資料を持って帰っていく。
帰社した溝口と田村は富山に「アンタの立場は分かる。だが、社名で評価に赴いた以上、評価は公正に行うしかない。どうしても部品供給を避けたいなら、そっちで何とかしろ。あとになって何であんな評価をしたんだって言われる事だけはしたくない。それが帝国重工マンとしてのプライドだ」と告げる。
その夜、技術開発部にある不良品箱に、帝国重工に提出したはずの部品性能テストの部品No.14が入っているのが見つかり、帝国重工では性能テストにエラーが出ていた。
佃製作所内でパッキング中に真野が不良品と入れ替えていた事が分かり、航平は慌てて正規品を帝国重工に持って行って、佃の技術に好意的だった社員・浅木捷平(中村倫也)に差し替えを懇願すると、浅木は富山には止められたため財前にも判断を仰ぎ、財前は「今、帝国重工にとって一番大事な事は、ロケットを飛ばす事だ。そのためには、この佃製作所が作ったバルブシステムが何としても必要なんだ。全責任は私が取る」と言って、部品を入れ替えて再テストし、無事にテストは成功する。
航平は、元にいた宇宙科学開発機構の同期・三上(吉見一豊)から研究所に戻る話を持ちかけられていたが、「戻りたいのは山々だ。だけど、夢は研究所じゃなくても叶えられる。俺はうちの会社で、社員たちと一緒に夢を追いかけてみるよ」と連絡して・・・


というような内容でした。

今回は、観ててちょっとイラッとしてしまいました・・・過剰演出に。
帝国重工が佃製作所に乗り込んでの審査、あんなに露骨に嫌味を言うなんて
過剰すぎたので「いやいや、特許は佃にあるのだから、そこまで耐えて佃は帝国に平伏さなきゃいけないのかい?もしや帝国に新たな切り札があるの!?」と思っていたところ、殿村が「この取引はうちの方からお断りします!」と言ったら急に帝国重工の態度が豹変して終結という、当初予想通りの展開・・・
帝国重工側が、もっとスマートかつクレバーに佃を追い込んでいく展開にした方が良かったのでは?なんて思ってしまいました

でもまぁ、そんな帝国重工のエゲツナイ追い込みがあったからこそ、江原や迫田の胸の中に眠っていた「佃プライド」が沸き上がってきて、(真野を除く)社員全員が一丸となる事ができたのですけどね
そして、帝国重工の社員にも「帝国重工マンとしてのプライド」というものがあって、良かったです。
大企業が「良いものを良い」「正しい事を正しい」と判断できずに、ただこき下ろすだけなら、おのずとその会社は落ちていくかと・・・。
その事がまだ分かっていない水原と富山は、どうするのでしょうね?
そして、内製化にこだわる社長・藤間秀樹(杉良太郎)は、どういう対応をするのか??
次回は「ロケット編完結」という事で・・・濃厚な1時間になりそうですね。

真野は製品テストの部品を不良品に入れ替えるという、トンデモナイ裏切りをしましたが、航平は真野とどう対峙するのかな?
こういう事をしてしまう人間がいるというだけで、安全性が揺らいだり、ものすごく信用を失うと思うのですが・・・(今話題のデータ偽装事件もしかり)。
よく帝国重工側が再テストをしてくれたな…とも思いますが
航平に反抗的だった江原&迫田には「それだけお前らが、この会社の事を本気で考えてくれてるって事だろ?」と声を掛けて分かり合えたけど、真野の処遇をどうするのかも気になります。

航平は、まだまだ危なっかしい社長だけど、お父さんが遺してくれた社員たちに恵まれている、という事なのかな?
そして、外部から来た殿村が、自信のない社長や社員たちを鼓舞して、佃の良さを気づかせてくれているというのも大きいでしょうね。
だんだんと団結していっている会社がどうなるのか、とても楽しみです!
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