いつも夢を持って一度

いつも夢を持って一度

万葉に咲く花のしずく

2014-08-11 17:55:17 | 日記
夏。

恋と怪談の季節だ。

この前、淡い恋の思い出を記事にしたら、

『ハゲのくせに恋してんじゃねえよ。黙ってろ!』

等の苦情をたくさんいただいて、

さんざんハートブレイクしたので、恋バナは避けます。

だから、

今日は怪談とは言えないかも知れないけど、

『人の結びつき』を強烈に感じさせる不思議な話を書く。



僕はおばあちゃんっこだった。

母親が幼稚園の先生をしていて忙しかったため…

僕の面倒はおばあちゃんがみてくれていた(お袋が育児放棄をしてたわけじゃありません)。

子供のころは何をするんでもおばあちゃんと一緒だった。

買い物にはついて行き、お風呂も一緒に入り、寝るのも同じ布団。

布団に入ると…

おばあちゃんはいつも物語を聞かせてくれた。

『もも太郎』や『カチカチ山』や『サルカニ合戦』や『因幡の白うさぎ』…

タイトルを挙げればキリがないくらい。

(おばあちゃんが聞かせてくれた物語は、

現在の僕の血となり肉となり骨組みになっていると思う)。

そして…

僕がうとうとし始めると…

必ず子守唄として『今日の日はさようなら』を唄ってくれた。


僕はいつも、この歌を聞きながら…

『早く明日がこないかなぁ。またおばあちゃんとまた遊びたいな』

と思いながら眠りについた。


そのおばあちゃんは…

5年前に亡くなった。