銭湯紀行＜大船＞

銭湯紀行＜大船＞



大船の銭湯に行った。
色あせた古い郵便ポストがその時代に誘（いざな）う。
細い路地に入り、程なくそれは現れた。

引き戸をあけ番台で回数券を一枚ちぎって渡す。
昭和な雰囲気を見渡しながら服を脱いだ。
客はまばらで一つ一つゆっくりと作業して、レトロを堪能する。
湯船は少し熱めの湯だった。

瓶のコーヒー牛乳を飲みながら、番台の女将に写真撮影の許可をお願いすると、古い建物で恥ずかしいと言いながら苦笑い。
とりあえずＯＫをもらい内部の写真を撮った。
女将は話好きが多いようで何もきかなくても話してくれた。
いろいろ直さなきゃいけないと女将が言うので、私はこのままがイイ旨返した。
女将の話では創業は昭和１５年とのこと。
いつまでも残して欲しい昭和の風景。
そしていつまでもお元気で！

＊

風呂上りは大船駅前の大衆食堂「観音食堂」で空腹を満たした。
刺身定食、９５０円。
外観は大衆酒場のようで入りにくいが、夜遅くまで美味しい定食が食べられるぞ。

＊＊＊

機材：
RICOH PX　&　MEDIAS N04C