23日有楽町朝日ホールに行きました
立川談春40周年記念興行 3月の部
さて、表題の件、違和感有りますか?
落語といえば、爆笑、楽しい、おバカ.....
というイメージが有りますよね
これは、笑点から来るものかと思います
本来はお笑いだけでなく、怪談、講談、人情、SFと
ジャンルが沢山あります
寄席では持ち時間が12分前後なので
笑わせて終わる軽い話ばかりになりますが
日曜日のNHK(Eテレ)日本の話芸では
話を端折らずに(大ネタの短縮も有り)30分ですね
深夜ではTBSで落語研究会がお勧めです
大ネタと言って1時間前後にもなる話も多数有ります
これは寄席の夜のトリ(最後)か
ホールでの落語会でしか聞けません
主に講談ネタや歌舞伎でも演じられる人情物です
ところどころに笑いを散りばめながら
人情噺で観客を飲み込んでゆき
最後には、会場ですすり泣きが聞こえる
見る側も、演じる側も最高のパフォーマンスを実感
人間だけが出来る<芸>と言われるもので
噺家が近年人間国宝に選ばれるのは
ファンとしては嬉しい限りです
さて、立川談春の昨日ですが
演目<たちきり>
若旦那と芸者が恋中になり
心配した番頭や両親が
若旦那を蔵に100日間閉じ込めました
芸者からは毎日、若旦那あてに手紙が届きますが
若旦那はそれを知りません
80日が過ぎた頃から手紙が途絶えました
100日が過ぎ番頭と両親の許しが出て
若旦那は芸者の元へ駆けつけますが
悲しい恋物語のクライマックスが.......
絶妙の間のとり方が
聞いている者の想像力を掻き立てます
会場ではあちらこちらから
すすり泣きが聞こえます
落語の違う面も見ていただきたいです
YouTubeでも見られるものも有ります
文七元結なんかもお勧めです
笑うのであれば禁酒番屋もこの時期らしいですね
何を聞くかから入って
誰で聞くか
伝統芸の醍醐味ですね