ガルンガンとは、日本で言う盆に当たります。
このガルンガンに合わせて、数日前から、お供え物の準備が始まります。
バンタンと言われるお供え物には、数種類の果物を使用するのですが、この大祭前日となると、一気にこれらの値段が高騰するため、数日前から用意していくことが望ましいとされています。
バリ人と結婚すると、外国人であってもやらなきゃいけない高いハードルの一つがこのお供え物の勉強です。
慣習行事や宗教行事がたくさん存在するバリ島ヒンドゥでは、その儀礼によって、使用するお供え物が違います。
それを覚えると言うのは、思ったより大変で時間を要します。
今回のこの『ガルンガン』は、6ヶ月毎にあるのですが、バリ島の慣習や宗教的儀礼に関する場合、バリ島の暦に基づいた月を表すため、一般の暦の6ヶ月、すなわち、半年に一度の意味ではありません。
バリ島の暦には、ウク歴とサカ歴の2つがあります。
祝祭日を含めた様々な儀礼の日が、この2つの暦によって決められます。
ちなみに『ガルンガン』は、善のdharmaが、悪のadharmaに勝利したとされる記念日で、このような過程を経て、神様やご先祖様の霊を迎えることが出来るのです。
必ず11番目のウク、Dunggulan週のBuda、水曜日。
ウク歴には年号が無く、210日で一回りする暦で、ウクと言われる7日の週が30種類あり、210日になります。
この他に、同時進行する1日から10日周期の週が10種類あり、その中から5日周期と7日周期を組み合わせ、一ヶ月が35日となり、ウク歴の一回りは、6ヶ月となるのです。
これに対して、Nyepi、ニュピはサカ歴の新年を祝う儀礼の日に基づいています。
複雑過ぎて、慣習儀礼の日は、お坊さんに尋ねることにしていますが、これがバリ島ヒンドゥの暦を見ながら計算出来るようになったら、格好良いだろうなと一人思いにふけるのです。
ダイブコンピューターに頼らない、マルチレベルダイビングの計画を立てるのとどっちが大変か。
これもちょっとマニアックですが。
と言うことで、本日の『ガルンガン』、今年の帰国が叶わなかった私のために、私の日本のご先祖様もバリ島に遊びに来てることかと思います。
お寺に手を合わせ、自分も一緒に心の浄化をさせていただこうと思います。