雑学コラムなどで頻繁に目にするテーマとして「消費期限と賞味期限は何が違う?」というものが挙げられると思います.
端的に記すと,【消費期限】とは「その食品を安全に食べることができる期限」,一方【賞味期限】とは「その食品を品質を損なうことなく食べられる期限」を指します.
生ものなど傷みやすい食べ物は消費期限が記されていることが多く,期限を過ぎて食べた場合に衛生上の危害が及ぶ恐れがあります.
ふつう消費期限を過ぎたら,その瞬間から食べられなくなるわけではありません.もう少しの間は安全に食べることができるだろうと思われます.というのも,保管条件の違いなどによって生じうる食品の衛生状態のブレを考慮し,安全に食べられる基準期間に安全係数を掛け算した値を消費期限として表示するからです(☞注).
僕は美味しいものを後に取っておく性格なので,ときに楽しみにしていた食べ物が消費期限を過ぎていることがあります.そんなときは,安全係数を0.8程度とみなして,消費期限から加工日を引いた値を0.8で割って食べられそうか考えてみます(※もちろん最も重要視するべきなのは表示された数値ではなく,自分の五感だと思います).
そんなわけで何が言いたいのかと申しますと,...いま食べている消費期限切れの大福は,上記の見積もりでは完全にアウトだということです(笑)
注.きちんと調べたわけではないのでよく知らないのですが,食品の期限表示を設定する方法には唯一の基準があるというわけではないようです.製造者が食品の特性を加味しながら理化学試験・微生物試験・官能試験など複数の検査項目に従って総合的に設定する模様.したがって,安全係数も食品ごとに異なる値が採用されています.
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