ガーデンアーチは園芸的な側面やエクステリアの側面に於いて豊かな演出力を持った商材であるのですが、その設置方法や設置スペースの制約によってご注文に至らなかったりする商材でもあるのです。
ガーデンアーチは大きく分けて2つの利用方法があり、1つ目は鑑賞用で2つ目は実用です。
観賞用はガーデンアーチを庭の一部として捉えガーデンアーチをくぐったり住宅の敷地への入口(門扉)にするのではなく花やお庭を愛でるためのツール的な使用と、門扉や門柱など外構的な要素があり、愛でるだけではなく実用品として捉える仕様があります。
観賞用としての場合ですと比較的簡単に購入出来、設置スペースが十分確保出来てデザインが決まればほぼ問題が解消されるようです。
しかし、実用性の場合は設置スペースの確保だけでは問題の解決にはならず、アーチ部(天井部)の高さ、設置における固定の度合いの確保が必須となるため安易な購入が出来ません。
また、それぞれの場合でも設置方法には頭を悩ませる点であり、設置場所が土や芝生の状態の場合とコンクリートなど硬い場合では対応方法や施工するにあたっての人員確保も大きく違い、エンドユーザーにとっての大きな問題となっている様です。
では、どのように設置するのでしょうか。
多く頂くお問合せの中に「ただ組み立てて置けば良いんでしょ?」ですが、これは鑑賞用・実用ともにNGとなり、ただ置いただけでは不安定となってしまい、ガーデンアーチが何らかの衝撃によって転倒しますと思わぬ怪我を追うこともあり、非常に危険となります。
土などの上に鑑賞用として設置する場合は、設置場所を少し掘り、ガーデンアーチが沈まない様に掘った底を固めたりガラを敷いたりた後にガーデンアーチ本体を置き付属のピンなどで固定の度合いを高め土を再び盛り、固めたり少し大きなプランターを置いたりして再度固定の度合いを高めて頂きたいと思います。
バラなどの植物が這いきるとそれでも固定の度合いが高まります。
また、実用で使用する際には、設置場所への掘る深さを一層深くし、ガラを敷き詰めた後、コンクリート流し込みコンクリートが乾燥して固まったらガガーデンアーチを置きアンカー等により強固に固定し土を盛りお庭のイメージに整えます。
コンクリートなど硬い場所への設置方法は、鑑賞用・実用共に大がかりな施工となります。
そのままコンクリートの上に設置する場合は、アンカーやプレートなどの取付プレートを用意し、まず設置する場所にガーデンアーチを置いてアンカーの場所を確認し電動工具(振動ドリル・ハンマードリル)にてアンカーの位置にアンカーを埋める穴をあけます。
【これはエンドユーザーの方では大変な作業となると思われますので、施工業者様等にお願いされることをお勧め致します。】
そうしてアンカーを設置しガーデンアーチをご用意頂いた取付金具にて固定することになります。
アンカーや取付金具が露わになるのに抵抗がある場合にはコンクリートをはつって設置する必要が発生するので、一層大変な作業となります。
しかし、設置場所や施工規模によっては大幅に変わりますが、概ね半日程度の作業で設置は完了すると思われます。
この様に設置には多少の労力が必要となり、実用の場合は設置にあたり多少地面よりも下がったところで固定を図りますとアーチの天井部がその分低くなってしまいますので、この点も十分に検討し設置後に体をかがめないと通れないと言う事態にならない様にしたい。
いずれにしましても十分な検討が必要となり、コンクリート上への設置などの場合は無理せずに施工業者にご依頼頂き十分な打ち合わせをして頂きたいと存じます。
しかしながら、スケッチブックガーデニングという言葉がある様に来る花の時期を想い廻らしながらガーデンアーチの設置方法に頭を悩ませるのもガーデナーにとっては楽しいひと時なのかも知れません。