ジプシーのチョコレイトBOX

人生はチョコレイトのように甘くほろ苦い・・・人生ってなんとかなるって思ったら、きっとあなたに人生の方がついてくるわ  

連載「ちびジプちゃん」第12回

2010-12-24 23:53:26 | 読み物
クリスマスというものは 
大人でも子供でも
常にワクワク楽しい行事である。


当然、ジプちゃんも楽しみにしていた。
幼稚園で 
クリスマス会があるからなのだ。


しかし、その、クリスマス会の当日。
フェイントで、
ジプちゃんは「ハシカ」にかかってしまい、
幼稚園に行けなかったのである。


・・・むろん、クリスマス会もパーだ。


ジプちゃんは、みんなに配られるケーキを
想像しては
布団の中でハシカと闘っていた。


そんなジプちゃんの闘魂を、
「運動会」や「オルガンの練習」に
見てみたかった、母であった(笑)


そこへ 不運なジプちゃんを救うかのごとく
現れたのが、
同じバラ組の女の子Yちゃんであった。


「ジプちゃん、Yちゃんがケーキを
持ってきてくれたわよ
お母さんが ジプちゃんの枕元に
ケーキの入った箱を置いてくれた。


ジプちゃんは 熱にうなされながらも
心からうれしいと感じた
なんて素晴らしいの!!!Yちゃんも担任のS先生も・・・

しかし
ふすまの陰から 
そのイチゴの乗ったおいしそうなケーキを
狙う者がいたのである・・・・・。


「ジプちゃん、これ 食べてよか?」

そのとき、ジプちゃんの熱は
最高潮に達しており、
意識がもうろうとしていた。


クラクラする頭の中、よく考えもせずに
「うん」と
言ってしまったジプちゃんが、
熱が下がって 目が覚めたときには
もちろん、ケーキは消滅していた(笑)


その日から
一つ下の妹にライバル意識が生まれ、
今でも熾烈な争いは続いている。


ハシカのウイルスがジプちゃんを
あわれに思ったのか、
妹はまんまとハシカにかかり、
お正月をハシカと一緒に過ごしたのだった


風邪には気をつけて、
ステキなクリスマスを!!






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