さて友人に触発されて書き始めたはいいものの何を書くかなど一切考えていないのでどうしたものかなと考えながらこの一本目を書いているような気がする。
ブログとはあまり関係のないことではあるのだが、どんなものでも大体の場合において一作目というのは出来が微妙であることが多いと思う。
私はアニメを観るのでアニメで例を出すとすれば、化物語などだろう。
化物語は作品としての出来を求めた作品というよりは登場人物紹介編集のような感じで、それだけ観てとても楽しいという作品ではないように思う(当然面白くないことはない。私は原作を買い集める程度にはファンなので誤解しないで欲しい)。
物語シリーズという作品は、むしろその次の偽物語からよりその面白さを増す。というのは私が物語シリーズ内で一番好きなキャラである貝木泥舟が登場するからという贔屓目である。
正直に言えば偽物語も阿良々木姉妹と貝木、暴力陰陽師&愉快な死体人形の顔見せ回な気がしなくはない。
でも偽物語を観る頃にはきっとキャラに対する愛情もある程度は芽生えているだろうと思われるのできっと楽しいんじゃないかな。それを言ったら化物語がそこまで面白くない理由が「キャラに愛着がないから」になってしまうが。
じゃあやっぱり最初の作品がそこまで面白くないように感じるのはキャラに愛着を持ちづらいからということにしよう。
しかしそうなると大抵の1クールで終わるアニメは原作ファンでもなければ楽しめないということになる。
アニメをあまり観ない人にアニメを勧めるとしたら何を勧めるか。
これは人類が抱える問題の中でも間違いなくトップ50くらいには入っていることだろう。
実は私は一つの答えを知っている。
それは四畳半神話大系である。
説明しよう。
アニメを勧める上では問題になってくることが複数ある。
まず、先述の通りパッと見て面白くなくてはならない。アニメをあまり観ない人は1クール全部見た後の2期が楽しいよ、なんて理屈は通用しない。
その点において四畳半は完璧だ。つかみから怒涛のナレーションによって(多分)大体の人はノックダウンされるだろう。
第二に、絵柄問題である。
アニメを全く観ない、漫画もあまり読まない、つまりサブカルにあまり触れない人類というのはなんとも想像し難いことに、いわゆるアニメ絵が苦手だったりする。
この条件はかなり重大で、これを突破できるのはジブリくらいのものじゃないかと私は思っていた。
だが四畳半は違う。
なんとも形容し難い絵柄は多分拒絶反応を起こさないだろう多分。
そして第三に声である。
極端なアニメ声は絵柄同様拒否反応を起こしやすい。多分這いよれ!ニャル子さんなどを観せれば開始2分くらいで発作を起こして死ぬことだろう。
これについても四畳半は完璧だ。浅沼さんや坂本真綾さんの落ち着いた声はごちうさを観て死ぬ人も苦しまずに聴くことができるだろう。
ところで関係ないがごちうさはいいぞ。
そして極め付けがタイトルだ。
これがもし「自堕落な大学生活を過ごしていたら無限の四畳半に閉じ込められて悟りを開いたら何もかも上手くいった件」なんてタイトルだったら多分観ないだろう。私も観ない。
「四畳半神話大系」、なんて適切なタイトルなんだろう。観る前から興味がそそられる素晴らしいタイトルだ。
実は別にそこまで良いとも思ってないが昨今の異常に長いタイトルに比べればまだ良いだろう。
というわけで四畳半神話大系は面白いよねという話でした。
何の話をしていたんでしたっけ?
そうそう、何かを始めるというのは難しいという話だったような気がする。冒頭の方を読み直してきたので多分合ってるだろう。
ちなみに一作目が面白い作品の例としてはPSYCHO-PASSが挙げられますね。