7月1日 卒論の調査の参考にするため、鳥取県林業試験場を訪問し、
「測線を斜め方向にしたときの応力波伝播時間の計測による強度性能の推定」について学びました。
簡単に言うと、伐採せずに立木の状態で木材の強度を推定する方法について学びました。
まず最初に今回卒論で取り組む北野君が卒論の内容について説明しました。
(卒論の内容は、スギ・ヒノキの幹は何年くらい経過した段階で強度的に安定してくるかを調査する内容)
卒論の内容について説明する北野君
この後、色々質問があり、大変でしたが・・・・・・。
引き続き、今回の訪問の目的である測線を斜め方向にした時の応力波伝播時間の計測方法等について
鳥取県林業試験場の桐林研究員に説明していただきました。
鳥取県林業試験場のHPはこちら → http://www.pref.tottori.lg.jp/ringyoshiken/
熱心に教えていただいた桐林研究員
幹の部分に2本のセンサーを打ち込み、片方のセンサーを打撃し、もう片方のセンサーに到達するまでの伝播速度を
応力波速度測定機(FAKOPP)で計測することにより、立木の段階で強度が推定できるという技術で、
桐林研究員は、その計測には”斜め計測と定力打撃”が有効であるとのことでした。
説明いただいた後、試験場内のスギ林で実際に計測してみました。
1.5mの定規をあて、センサー打ち込み部分をマーク 送信側のセンサーを打撃しているところ
直径方向の伝播速度を測定しているところ(立木右側の黒い機器がFAKOPP)
鳥取県林業試験場では、成長が早く、手入れが楽で、しかも強いスギ品種を選抜するため、このような技術開発をすすめている
とのことでした。
今回の視察研修を参考に、立派な卒論に仕上げていって欲しいと思います。 ねえ北野君!!
鳥取県林業試験場の皆様、特に桐林研究員にはお忙しい中対応いただきありがとうございました。