ださい思いで林業科へ来るな

2015年07月09日 | 在校生の一言

  安 達 瞭

 農林大学校林業科は、島根県飯南町にある中山間地域研究センターという施設の中にあります。

 2年制で、授業内容は、基本的に午前は座学、午後は実習という形になっています。教えてくださる講師の方々の優しさは折り紙付き?です。

 寮もあり、お風呂、トイレ、エアコン、洗濯機、乾燥機など、生活に必要なものは全て揃っています。

 また、奨学金等助成制度も充実しており、私は、年間で百数十万円の助成を受けています。この助成金と近くのコンビニでアルバイトをして、生活費や授業料などをやりくりしています。

 この金額に、つい心が揺らいでしまうこともあるかもしれませんが、決してお金に動かされる様なださい思いで林業科へ来ないでください。

 なによりこの林業という仕事は、非常に危険な仕事です。甘い気持ちで臨めばいつ命を失うか分からない、そんな職業です。そんな仕事である反面、得られる物は、非常に多く大きいものがあります。

 自分より遥かに大きな木、自然に相対した時に思い知らされる人一人の非力さ、それによって気付かされる仲間の大切さ、木は、山は、本当に多くの事を教えてくれます。

 この世に同じ木は1本も無いように、私たち人間も、同じ人間は1人もいません。林業という職業の元、あなたも、あなたにしか出せない自分の正解を見つけませんか?

 


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