発芽試験

2010年02月18日 | 授業&実習
実生苗を生産する場合には、種子を苗床に播いて発芽させますが、
目標数量の実生苗を得るためには、播種する種子の発芽率等を事前に把握しておく
必要があります。

ということで、今回の実習は、スギ・ヒノキ・クロマツの種子について、
次の項目を測定(換算)・計算するととも、恒温器を使用した発芽試験を行い、
この試験結果に基づき発芽率等を求めます。
 ①1,000粒当たりの重量
 ②容積重(1㍑当たりの重量)
 ③1kg当たりの粒数
 ④容積当たりの粒数(1㍑当たり粒数)
 ⑤純度(純量率)の算出
    純度(純量率)=夾雑物等の混ざりものを除いた正常な種子の割合のこと

恒温器による発芽試験については、概ね次のような手順で試験の準備をしました。
 ●供試用種子の殺菌
 ●シャーレに濾紙を2重に敷き、蒸留水で湿らせる
 ●シャーレ1個につき、正常と思われる種子100粒を濾紙の上に重ならないように
  並べる
 ●シャーレの蓋をして恒温器内に静置する 




試験は28日間実施し、毎日、発芽状況を確認して記録していきます。
この試験結果をもとに「発芽率」や「発芽勢」を計算する予定です。


《参考》
 発芽率=発芽力のある種子数の供試粒数に対する割合
 発芽勢=発芽試験中における一定期間内に発芽した種子の割合
   発芽率の数値が同じ場合は、発芽勢の値が大きいものほど勢いのある良い種子
   が多く含まれていることになる

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