伐木(チェンソー)実習

2010年09月10日 | 授業&実習
9月10日(金)

台風通過による降雨で地面が多少冷やされたようで、
今日は再び晴れて良い天気でしたが幾分涼しいように感じました。

今日の1年生は「林業機械Ⅰ」の講義の一環であるチェンソーによる伐木実習です。

現場で実際の立木を対象とした伐木実習は今回が2回目です。
実習の様子(概要)を紹介します。


まずは、伐採しようとする立木の傾きや蔓がらみ等の周囲の状況を確認して
伐倒方向を定めます。

次に、作業の支障となる枯れ木や石などを取り除きます。
また、数m離れた立木の陰などの安全な場所を待避場所として確保しておきます。

こうした伐倒木周辺の整理が終わったら、声を出しながら指差し確認を行います。
 「伐倒方向よし!」(立木が倒れる方向に人や障害物が無いか確認)
 「上方よし!」(蔓がらみや枯枝等の落下物が無いか確認)
 「周囲よし!」(伐倒木の周囲に人や障害物が無いか確認)
 「足下よし!」(作業に支障となるものは無いか。足場はしっかりとしているか確認)
 「待避場所よし!」(待避経路と待避場所を確認)

安全確認は単なる儀式ではありません。
これらの確認は一つでも怠ると重大事故に直結する危険性があります。
声を出し、自分で確認することで、ミスを防ぐ自己管理技術です。
自分と仲間の命を守るためにしっかりと実施する必要があります。


この後、いよいよチェンソーを使用して立木を倒す作業に移ります。

まず、選定した方向に立木を倒すため『受け口』を切り込みます。
  

 
選定した方向に倒れるように「受け口」が仕上がっているが確認しています。



次に「追い口」を切り込んでいきます。    

切り込みが進んだらクサビ入れて木を倒します。
 
「受け口」と「追い口」の間には、
直径の1/10程度の「ツル」と呼ばれる部分を残しておきます。

木が倒れるときにこのツルが「蝶つがい」のような役目を果たします。
ツルの高さが「高い」又は幅が「厚い」場合は、ツルの働きは強くなり、
木はゆっくりと倒れます。
その逆の場合はツルの働きは弱くなり、木は早く倒れ始めます。


伐倒後、「受け口 「追い口」 「ツル」の形状などの作業状況を全員で確認し、
改善点を話し合っているところです。


※解説引用:全国森林組合連合会 RINGYOU.NET
         「Midori Press」web安全講習

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。