「竹のカーテンの向こう側 外国人記者が見た激動中国」(NHK 映像の世紀バタフライエフェクト)を見て、この50年強での急速な経済成長、軍事大国化、帝国主義国家化に改めて驚く。
そして報道の自由がないことが、どれだけ恐ろしいことか思い知る。
天安門事件を象徴する戦車に立ち向かう1人の市民のあの映像。あれは外国メディアに、民主化を求めた人を戦車は、政府は殺さない、と報道させるために仕組まれたものだった。
前日に行った何万人とも言われる大虐殺を隠すためだったのだ。
あの映像はそういう理解で見なければいけなかった。わたしはわかっていなかった。
それから改めて驚いたのは、天安門事件の1989年当時は民主化を求める人々があんなにいたんだということ。
敗れたけれど、挫折したけれど、あれは革命運動だったのだ。
民主化を叫んでいたあのような人々で構成された政府なら、どんなことも話し合って問題解決できただろう。
あの革命が挫折していなければ、今のような帝国主義国家にはならなかっただろう。
習近平が今のような独裁者となることもなかっただろう。