トム・クルーズ主演「ア・フュー・グッドメン」正義のために闘う人たちに胸が熱くなる。

2024-04-13 08:22:00 | 映画
トム・クルーズ主演「ア・フュー・グッドメン」(1993年)はアカデミーの作品賞、助演男優賞、編集賞、音響賞受賞。今週BSが放送したので観た。正義のために闘う人たちがいて、正義が勝つのだが。2人の兵士は殺人で無実となるも規律違反で有罪、恐れていた除隊となる。でも彼らはきっと前を向いて生きていくと思えるエンディングで胸が熱くなる。クルーズはこれがベストと思えるぐらい。若々しく正義感に溢れるデミ・ム . . . 本文を読む

「愛と激しさをもって」恋愛心理を濃密に描いたまさにフランス映画。

2024-04-05 16:00:00 | 映画
「愛と激しさをもって」(2022年)は人気女優J・ビノシュの主演。監督C・ドゥニがベルリンで銀熊(監督)賞を受賞した作品。言ってみれば、現在と昔の恋人との三角関係のハナシだが。この雰囲気、まさにフランス映画。ビノシュとバンサン・ランドンの心理、葛藤、愛憎がとても濃厚に描かれて、苦しくなるほどだ。ハリウッドの映画人たちが撮ったら、こんな感じにはならない。愛憎よりも性欲ばかり強調され、セックスシー . . . 本文を読む

「オッペンハイマー」公開初日に観てきました。

2024-03-30 07:40:00 | 映画
オスカー総なめした「オッペンハイマー」公開初日に観てきました。夜の最終回で終わるの0時なのに109シアター1はほぼ埋まっていた。オスカー総なめだし、全米の公開2023年7月から8カ月も待たされたから当然でしょう。この作品、オッペンハイマーの為人、マンハッタン計画などについて、なんとNHKは3番組(クロ現、プロファイラー、映像の世紀)で扱った。それらを観ていたから、ナチスが原爆を開発することを恐 . . . 本文を読む

「ナバロンの要塞」こんな上質の戦争映画をもっと観たい。

2024-03-29 06:27:00 | 映画
先日「ナバロンの要塞」をBS1が放送したので観はじめたらやめられずに最後まで観てしまった。1961年制作だから60年前の映画ということになるが、全く古臭い感じがしなかった。そもそも戦争映画って少ない。大金がかかるし撮影もたいへんだからだろう。戦争映画だからもちろん殺戮のシーンはあるが、グレゴリー・ペックがスパイのイレーネ・パパスを苦悩の末に撃つ場面などのような、残酷なシーン映像はあまりない。先 . . . 本文を読む

「トレーニング デイ」デンゼル・ワシントンがオスカーだけど。

2024-03-26 19:38:00 | 映画
「トレーニング デイ」(2001)はデンゼル・ワシントンが悪役での主役。こういうの珍しい。しかもこれでワシントンはアカデミー賞主演男優賞を受賞した。確かに演技はすごい。悪役がはまりすぎるぐらい。だからかえってよくないよなぁ。ドラマはスリリングでハラハラドキドキして見た。リアルだと思うけど、改めてアメリカってひどい国だなぁて思って、ちょっと悲しい。もう一度観たいと思うことはないだろう。ブルーレイ . . . 本文を読む

本広克行監督「踊る大捜査線」6作品。たっぷり楽しめました。

2024-03-23 22:16:00 | 映画
本広克行監督の「踊る大捜査線」シリーズ&スピンオフ6作品ぜんぶ観た。「THE MOVIE」(1998)、「レインボーブリッジを封鎖せよ」(2003)、「交渉人 真下正義」(2005)、「容疑者 室井慎次」(2005)、「ヤツらを解放せよ」(2010)、「THE FINAL 新たなる希望」(2012)。面白かったぁ。映画って、世紀の名画とか大傑作見ようなんて思っちゃ、だめだな、楽しめない . . . 本文を読む

「ザ・メイヤー 特別市民」リアリティかどうか分からないが面白かった。

2024-03-06 17:49:00 | 映画
「ザ・メイヤー 特別市民」(2017年)韓国のポリティカルサスペンス。ソウル市長選をめぐる候補者たちの信じ難い闘いのハナシだが、これにリアリティがあるのかどうか、わたしにはわからないが。とても面白かった。監督も俳優も知らないけど、韓国映画ってレベル高いんだなぁ。それはともかく東京都知事選では、こんなことがありうるとは思えない。それはいいことだよね。もしホントに韓国でこんなことがあるとすれば、韓 . . . 本文を読む

フォアキン・フェニックス主演「アンダーカヴァー」スリリングで面白かった。

2024-03-01 18:50:00 | 映画
フォアキン・フェニックス主演「アンダーカヴァー」(2007年)のクライム・サスペンス。エリート警察官の一家に生まれたのに反発して家を出ていたフェニックスがロシアンマフィアに殺された父親の仇をとるハナシ。その父はロバート・デュバル、兄がマーク・ウォールバーグ。批評は芳しくなかったようだが、俳優はいいしスリリングな展開で面白かった。今日はこういうサスペンスが見たかったんだ。 . . . 本文を読む

311犠牲者補償問題の映画「ワース命の値段」尊敬できるアメリカ人たちがいる。

2024-02-26 17:42:00 | 映画
「ワース 命の値段」(2019年)。311同時多発テロ7000人の犠牲者と遺族に補償金を分配する国家的大事業を担当したケネス・ファインバーグ自身の回想録『What Is Life Worth?』の映画化。感動したよ。ここにはわたしたちが尊敬したアメリカとアメリカ人たちがいる。こういう作品を作る映画人がいる。すごい作品だ。なぜアカデミー賞にノミネートされなかったんだろう。信じられない。そう思うの . . . 本文を読む

トム・ハンクスの「オットーという男」自分の晩年に思いを馳せた。

2024-02-23 20:12:00 | 映画
トム・ハンクス主演兼製作「オットーという男」(2022年)は孤独な老人が死を前に再生するハナシ。オットーは最愛の妻に先立たれ、定年退職で仕事を失い自殺を考えていた。そこに陽気なメキシコ人女性とその家族が向かいに越してくる。その女性のお節介で頑なな心が溶けていき、人間らしさを取り戻す。隣人たちとの幸せな晩年の末、穏やかな死を迎える。身につまされる。やがて自分にも訪れる家族との別れ、孤独な日々に思 . . . 本文を読む

今日は猫の日だから「旅猫リポート」を観た。

2024-02-22 22:34:00 | 映画
「旅猫リポート」(2018年)は有川浩の同名小説の実写化作品。有川が脚本も書いている。白血病で死期が迫った福士蒼汰が、愛猫ナナの飼い主を探す猫映画でロードムービー。福士は生立ちも不幸な上に死んでしまうのはちょっと悲しすぎる。でも猫は可愛いく、表情豊か。よく撮れるもんだ。そうそう今日は猫の日。監督の三木 康一郎はテレビの方が長かったようだ。他の映画は見ていないが、これは良い作品だよ。福士のほかに . . . 本文を読む

ジャック・オーディアール監督「パリ13区」これがパリ、パリの人々なのか。

2024-02-21 20:06:00 | 映画
ジャック・オーディアール監督「パリ13区」(2021年)はフランスの現代社会を描いたんだろう。都市に生きるフランス人たちの仕事、家族、恋愛、セックス....。わかるような、わからないようなフランス人。オーディアール監督は“ディーパンの闘い”でパルムドールのほか、“真夜中のピアニスト”、“預言者”、“君と歩く世界”などで数々の受賞をしている、んだが見てない。モノクロームの映像は美しいが、これがパ . . . 本文を読む

「スペース カウボーイ」クリントイーストウッドのSFものは豪華キャスト。

2024-02-20 19:08:00 | 映画
クリントイーストウッド「スペース カウボーイ」は2000年の作品ということに先ず驚く。それからイーストウッドがこんな宇宙もののSF映画を撮れるんだってことに。スリリングに展開して引き込まれたけど、ストーリーはついていけないとこもあり、ありえないって感じもあった。でも不良老人たちのアメリカン・ドリームは豪華キャストで、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナーなんだか . . . 本文を読む

2021年の香港映画「七人樂隊」この美しい香港が壊されているのだ。

2024-02-19 20:07:00 | 映画
香港映画「七人樂隊」は2021年の作品。2019年の民主化デモの後、香港が決定的に変わってしまいつつあった時期に撮られた。香港の7人の映画監督が、自分たちの文化的アイデンティティーを確認し、その軌跡を記録するために。美しい。人々の心、愛、街、コミュニティ...。この香港を、習近平が壊しているのだ。泣けてくる。https://septet-movie.musashino-k.jp/#intro . . . 本文を読む

オリバー・ストーン監督「スノーデン」衝撃は受けたが疑問も。

2024-02-13 15:35:00 | 映画
オリバー・ストーン監督「スノーデン」(2016年)は言うまでもなく元CIA職員エドワード・スノーデンの実話の映画化。アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴露するに至った経緯がスリリングに描かれている。衝撃を受けたが、輝かしいキャリアと幸せな人生を捨てて真実を伝えた、あまりにも正義感溢れる高潔な人物として描かれてすぎている気がしないでもない。そして亡命し、ウクライナ侵略以後、超監視社会となった . . . 本文を読む