見出し画像

本と音楽とねこと

子どもの貧困Ⅱ

阿部彩,2014,『子どもの貧困Ⅱ──解決策を考える』岩波書店('16.10.21)

 貧困世帯の子どもへの支援は、青年期より児童期、乳幼児期と、より早い時期に行われる方が、また選別的な現物給付より、普遍的な現金給付の方が望ましい、といった提言が、たしかな根拠を示しながら展開されている。
 育ち盛りの子ども、生活に困窮する人々の立場にたった優しい心持ちが、的確な現状分析をふまえた説得力ある政策提言に表れている。

目次
第1章 子どもの貧困の現状
第2章 要因は何か
第3章 政策を選択する
第4章 対象者を選定する
第5章 現金給付を考える
第6章 現物(サービス)給付を考える
第7章 教育と就労
終章 政策目標としての子どもの貧困削減

二〇一三年、「子どもの貧困対策法」が成立した。教育、医療、保育、生活。政策課題が多々あるなかで、プライオリティは何か?現金給付、現物(サービス)給付、それぞれの利点と欠点は?国内外の貧困研究のこれまでの知見と洞察を総動員して、政策の優先順位と子どもの貧困指標の考え方を整理する。社会政策論入門としても最適な一冊。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「本」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事