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古今東西の文化、思想、社会運動を縦横無尽に参照し、「自立した個人」、「個人主義」、「自由主義」の幻想を解体する。
高橋さん、辻さんの博識はつとに知られるところであるが、さまざまな思想を次から次へとつないでいく懐の深さには、おそれいった。
読む者の想像力をかきたててやまない、スリリングな対談の記録だ。
コロナ・パンデミックがあらためて意識させた人との距離、そして境界。他者とのあいだ、国と国のあいだ、生と死のあいだ…広がる連想と対話の行きつく先は?「弱さ」「雑」と重ねた対話集の完結編。
目次
第1章 さまざまな「あいだ」
「あいだ」ということばの意味するもの
文章に「あいだ」をつくる ほか
第2章 「あいだ」を広げる二つの視点
自分の中に「あいだ」をつくる―田中優子
空間の「あいだ」、人々の「あいだ」―山崎亮
第3章 「あいだ」は愛だ
二人の提起を受けて
「あいだ」は愛だ、と言えるか? ほか
第4章 「あいだ」で読み解くコロナの時代
「不要不急」と「あいだ」
自分と他者の「あいだ」―わからなさに耐える ほか
第5章 「弱さ」×「雑」×「あいだ」
「死者のことば」は代弁できるのか?
文学と「雑音」 ほか
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