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人心の荒廃だの凶悪犯罪の増加だの根拠のないことをさもグローバル自由主義資本制の帰結であるかのように言い連ねるのには感心しないが、宗教(とくに原理主義と一神教・多神教)やソーシャル・キャピタル(とくに「信頼」)と資本主義との関連を再考した部分にはほぼ賛同する。
文面から「懺悔」の気持ちが伝わってこないんだが、まあ、あれだよ、経済思想なんざ、新自由主義からコミュニタリアニズムへとかくもいとも簡単に「転向」できる、たかがそれだけのいい加減なものでしかない、ということだな。
目次
序章 さらば、「グローバル資本主義」
第1章 なぜ、私は「転向」したのか
第2章 グローバル資本主義はなぜ格差を作るのか
第3章 「悪魔の碾き臼」としての市場社会
第4章 宗教国家、理念国家としてのアメリカ
第5章 「一神教思想」はなぜ自然を破壊するのか
第6章 今こそ、日本の「安心・安全」を世界に
第7章 「日本」再生への提言
終章 今こそ「モンスター」に鎖を
リーマン・ショック、格差社会、無差別殺人、医療の崩壊、食品偽装。すべての元凶は「市場原理」だった!構造改革の急先鋒であった著者が記す「懴悔の書」。
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