サービス利用者の権利擁護を欠いたケア・マネジメントが横行するに至った、イギリス社会福祉の変遷と現状を分析する。新自由主義がソーシャルワークのあり方それ自体に与えた影響を把握するには有益だ。
残念なことに、不自然な表現(おそらく誤訳だろう)、誤字・脱字が散見される。監訳者の点検不足だろう。
目次
第1章 守るに値する専門職とは
第2章 イギリスの新自由主義
第3章 ニューレイバーと新しいソーシャルワーク
第4章 市場と社会的ケア
第5章 消費者主義、パーソナル化、社会福祉運動
第6章 ラディカルな伝統
第7章 クリティカル・ソーシャルワーク:争点と論争
第8章 合意形成への挑戦
イギリスの福祉の市場化の歴史、動向を丹念かつ緻密に分析、ソーシャルワークの重要な価値基盤である社会正義や平等の形骸化に警鐘。介護保険導入以来、同じ道をたどる日本、多くの貧困者を生み出している政治・社会に、社会正義と平等のソーシャルワークの復権を提起する。
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