(前略)2月21日代表合宿初日のコメント「戦った相手に、向こう30年は日本に手は出せないな、という思いになるほどの勝ち方をしたい」は、「韓国が日本を三十年間は勝てないようにしてやる」と、翻訳された。これを聞いて「イチロー選手ってメジャーリーグで活躍してて好感を持ってたのに」と、ゲンナリした韓国人も多かった。もちろん、好きでもなかった一般の人たちは、これを「イチローの三十年妄言」と憤慨し、減らず口をたたくなという意味とイチローにかけて「イッチロー(口治療)」と呼んだ。(後略)
こうした意図的な誤訳については、おそらくどの新聞も報道していないと思う。
たかが野球ごときで国を挙げて熱くなるのもイタイが、それに乗じて、国民感情をあおり立てるメディアは余計たちが悪い。
日本では、読売新聞は嫌韓、朝日新聞は親韓派向けの記事を書いていた。メディアが伝える「事実」は、「現実」のごく一部を拡大し、あたかもそれがすべての「現実」であるかのように装ったものでしかないことに、あらためて気づかされた。
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