社会心理学における論理実証主義の不毛な研究史を振り返り、言葉と共同主観により構成される「生成的理論」を提唱する。
生成的理論は、文化を根底から支える有力な信念・常識的了解を相対化し、旧来の現実了解法を見直し、従前の生活様式に根本的な疑問を投じ、それに基づいて、新たな行為パターンを生成・提案する能力をもつ。(p.226)
認識の言語論的転回と、知識の共同主観的構成とをふまえれば、至極まっとうな議論が展開されている。社会学における批判理論や意味学派が提示した論点とも重なり、なかなか興味深かった。
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