人類史のなかに位置づけられた、壮大な「定常社会」の構想は、やはり興味深い。
「ケア」の語源が、ラテン語の「コレール」であり、これは、「カルチャー」や「カルティベイト」(耕す)の語源でもあるという、広井さんの指摘になるほどと思った。
「人の世話をする」のがケア、「自然を耕す」のが農業、「心を耕す」のが文化。とても共感した。
少子高齢化、家族構造の変化、雇用の不安定化、格差の拡大、疲弊する地域…変容する日本社会において社会保障制度が担う役割はますます大きくなっている。アベノミクスが目指す「成長」でこれらの問題がうまく解決するのか。短期的な「成長」思考を越えて、環境・福祉・経済が鼎立する「定常社会」という日本社会の姿、「新しい福祉国家」への道を考える。
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