OECD諸国のなかでも、日本の政府(国家、自治体)規模は、正規職員数においても、予算規模においても、きわめて小さい。
それにもかかわらず、国民、住民の根強い「租税抵抗」を奇貨として、公共サービスの民営化が推進されてきた。医療、福祉、保育、そして清掃事業もしかり、である。
「ごみ収集」の現場から考えた、行政、とくにそのサービス供給部門の空洞化の問題は、安易に公務員バッシングにはしる人々こそ、自覚すべきであろう。
若手研究者が新宿区内で9カ月にわたってごみ収集を体験。清掃という仕事の奥深さ、日があたらない場所で真摯に働く職員の姿、歌舞伎町や新宿二丁目のごみ事情、民間委託の問題点、そして本来の地方自治のあり方について論じる。
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