1990年代にアメリカ合衆国でベストセラーになった有名な書物であるが、現在の日本でも、新装版、電子書籍版だけでなく、愛蔵版まで出ているのを知って驚いた。
たしかに、よくできている本ではある。
著者のミッチ・アルボム、大学時代の恩師のモリー・シュワルツ(ちなみに専門は社会学)が、ALSで余命いくばくもないことを知り、大学時代の授業日と同じ、火曜日に、モリー宅を訪れ、教えを乞う。モリーは、14回目の「授業」のあとに亡くなる。
さすがにこんな本を読んで感動することはなかったが、地味に良い作品ではある。
スポーツコラムニストとして活躍するミッチ・アルボムは、偶然テレビで大学時代の恩師の姿をみかける。モリー先生は、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていた。16年ぶりの再会。モリーは幸せそうだった。動かなくなった体で人とふれあうことを楽しんでいる。「憐れむより、君が抱えている問題を話してくれないか」モリーは、ミッチに毎週火曜日をくれた。死の床で行われる授業に教科書はない。テーマは「人生の意味」について。16年ぶりのふたりだけの授業。ぼくは37歳、先生は死の床にいた。全米を感動させたノンフィクション。現在43週連続ベストセラー。
目次
カリキュラム―恩師の生涯最後の授業は、週に一回先生の自宅で行われた。
講義概要―モリーは死を人生最後のプロジェクトに据えた。私に学べ。
学生―夢破れてからぼくは、仕事に夢中になった。
視聴覚教室―モリーは有名なインタヴュアーの番組に出演した。
オリエンテーション―モリーとの再会。ぼくは昔のような将来のある学生ではなかった。
教室―私は今でも君のコーチだよ。
出欠確認―モリーの過ごしている時間の質が、うらやましくなった。
最初の火曜日―世界を語る
第二の火曜日―自分をあわれむこと
第三の火曜日―後悔について ほか
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