文献サーベイが徹底しており、おそらく、ニーズ論をめぐる諸概念をほとんど網羅できているのではないだろうか。
しかし、膨大な概念をうまく整理できているかというと、かなり疑問の残る内容であった。
よく勉強されてるね、で、なにが言いたいの?そんな感想しか浮かばない書物である。
ニーズは社会政策の中心的概念である一方、定義が難しい、わかりづらい概念である。持続可能な社会を構想する上で、ニーズをどのように考えるべきなのか。ニーズをめぐる言説を整理する。
目次
第1章 序論
第2章 本質的ニーズ
第3章 解釈されたニーズ
第4章 貧困、不平等及び資源分配
第5章 社会的排除、ケイパビリティ及び承認
第6章 人間の福利の薄さと厚さ
第7章 ヒューマン・ニーズと社会政策
第8章 ニーズを権利に翻訳する
第9章 ヒューマン・ニーズの政治学
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