岸政彦,2023,にがにが日記,新潮社.(5.10.24)
社会学者としても小説家としても、興味深く、優れた仕事をしてきた岸さん。
わたしも岸さんの仕事(著作)はフォローしてきたので、本作も期待して読んだんだが、まんま身辺雑記だった・・・まあ、「日記」にはちがいないんだが。
しかし、生活史研究、小説、ウッドベースと、多才な人だよな。
面識はないけど、共通点はいろいろある。
〇わたしが学部時代を過ごした大学の大学院に岸さんは在籍していた。
〇ねこ好き。少し前まで、わたしも岸さんも、二匹のねこを飼っていて、二匹ともすでに死んでしまった。
〇音楽好き。ただし、わたしはロック、岸さんはジャズ。まあ、わたしも、いまは、ジャズを聴くことが多くなったけど。
〇「一緒に暮らしている人」がこころ優しい。
〇不妊治療の苦い経験がある。
そんなわけで、身辺雑記には、レビューのしようがなく、この程度のことしか書けないけど、岸さんのファンだったら、楽しく読めるんじゃないかな。知らんけど。笑
岸さん、「にがにが」はいいけど、昼間っから「デパス」飲んで仕事するって、ヤバいですよ。
ご自愛くださーい。
人生は、にがいのだ。大阪で36年、猫と暮らして22年。7年間の人生の記録。生活史研究で知られ、大阪と沖縄、そして音楽に魅せられた社会学者が綴る、発見と内省、諧謔と哀切に満ちた日記。ウェブマガジン「考える人」の人気連載に、最愛の猫とのかけがえのない日々を書き下ろした「おはぎ日記」を併録。