働かざるもの、飢えるべからず。

小飼弾,2009,働かざるもの、飢えるべからず。──ベーシック・インカムと社会相続で作り出す「痛くない社会」,サンガ.（9.15.2020）

　相続税100%で、ベーシック・インカムを、というが、一人月5万円のBI支給で、年金も生活保護も廃止、ってそれだけだと生きていけないだろ。
　選別的給付でなく普遍的給付を、という理想は捨てないとして、相続税以外に、環境税（日本では新設）、消費税も財源にしないと厳しい。働けるか/働けないかという選別は残念ながら必要で、障がい、疾病、老化等で働けない者には、現物か現金かでの付加給付が必要だ。
　本書の1/3以上が、仏教の僧侶、アルボムッレ・スマナサーラとの対談に割かれているが、これもなかなかおもしろかった。