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本と音楽とねこと

壊れた福祉

中里憲保,2008,『壊れた福祉』講談社(¥1,575)'09.10.4

 2000年代半ば以降の社会福祉のバックラッシュについて通覧するには、いい本だと思う。ルポルタージュとしては少々物足りない感があるが、これまでどういう問題が起こってきたのか、当事者の声もまじえて簡明に叙述されていて、読みやすい。

「姥捨て山政策」と悪名高い「後期高齢者医療制度」が、2008年4月にスタートした。
日本はいつから、これほど老人に冷たい国になってしまったのか。
都心で続発する孤独死、いつ終わるか知れない老老介護、「自立支援」の名のもと「孤立化」を進める障害者自立支援法、不公平な生活保護行政、「格差」を助長するだけの老人ホームビジネス――。
福祉の現場に山積する課題について、還暦を超えた記者がみずから歩き、肉声を拾い集めた。「国は私に死ねというのか」という高齢者の声が胸を刺す。
誰にとっても他人事ではない「福祉の惨状」をくまなく描いた決定版ルポルタージュ!

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