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国体論



白井聡,2018,『国体論 菊と星条旗』集英社.(6.29.2019)

 優れた日本政治史、政治思想史の書であり、戦前と戦後を各々貫く、天皇制と対米従属とをパラレルに論じたユニークな内容の作品だ。
 現代日本を「奴隷の楽園」と喝破し、近年のエセ右翼たちの戯言を「奴隷の発狂」と切り捨てる論理展開は痛快でさえある。文句なしの快作だ。

目次
第1章 「お言葉」は何を語ったのか
第2章 国体は二度死ぬ
第3章 近代国家の建設と国体の誕生(戦前レジーム:形成期)
第4章 菊と星条旗の結合―「戦後の国体」の起源(戦後レジーム:形成期1)
第5章 国体護持の政治神学(戦後レジーム:形成期2)
第6章 「理想の時代」とその蹉跌(戦後レジーム:形成期3)
第7章 国体の不可視化から崩壊へ(戦前レジーム:相対的安定期~崩壊期)
第8章 「日本のアメリカ」―「戦後の国体」の終着点(戦後レジーム:相対的安定期~崩壊期)
終章 国体の幻想とその力

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