現代日本の階級を、資本家階級、新中間階級、労働者階級、アンダークラス+旧中間階級に分類する視点は、本書において、すでに提示されている。
本書刊行以降、橋本さんは、統計データにもとづいた階級論を次々にてがけていくのだが、基本的な問題意識は変わらない。映画や漫画を題材に、階級分断を論じている分、わかりやすい。
帰属意識なき「階級」はありうるのか、あくまで「階層」ではなく「階級」概念にこだわる考えにはどうしてもなじめないが、世代間で固定化されていく格差の実態を明瞭に示すことができている点は、すばらしい。
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