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本書によれば、新自由主義には前史があり、その一つが、1930年代、ドイツで台頭した「オルド自由主義」であった。
オルド自由主義は、市場原理主義の貫徹を実現すべく、市場への国家介入を支持し、その思想は、障がい者やユダヤ人を抹殺する、ナチスの優性思想に発展する。
本書では、こうした経済思想と優性思想とのつながりを、ミシェル・フーコーの「生権力」概念を援用しながら明らかにする。
難解ではあるが、なかなか勉強になる一冊だ。
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