「朝日新聞デジタル」の人気連載記事、「きょうも傍聴席にいます」が単行本にとりまとめられた。
凶悪犯罪の背景にある、貧困、孤立、過度の介護負担、低水準の社会保障、そして精神とパーソナリティーの障がい等よりも、人間のこころの弱さ、あまりに脆い人間のはかなさ、切なさが身にしみる。刑事事件裁判の公判・傍聴記録にもとづいた、人間悲劇譚の傑作だ。
目次
1 おかあが奪った息子の命
おかあが奪った息子の命
恋と凶行、追い詰めた果てに
官僚の「過ち」、妻の影 ほか
2 「妻と娘を守る義務がある」
自転車より芸を盗んでおけば
元関脇も負けた女心と懐具合
母への思いが変わった瞬間 ほか
3 母さんごめん、もう無理だ
まじめな医師のもう一つの心
愛情と暴力の境界でゆれた女
36年前の夫の裏切り許せず ほか
「100歳まで頑張る」と話していた98歳の母の首に、74歳の息子が手をかけた―。これが自分だったら、一線を越えずにいられただろうか?記者が見つめた法廷の人間ドラマ29編。
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