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わたしは、大学4年間だけ大阪にいたことがあり、その間だけ「大阪に来た人」であったし、「大阪を出た人」にもなった。
本書で回顧されている、かつての大阪の街並み、人々の息遣いが、とても懐かしい。
結局、わたしは大阪になじめなかった。強烈な東京への対抗意識と、九州人への差別意識。それは、まわりがこてこての関西人ばかりだったからで、もし、在日朝鮮人・韓国人や沖縄出身者が数多く住む街で過ごしたのであれば、もっと大阪が好きになっていたかもしれない。
大阪に来た人、大阪を出た人。『街の人生』『百年と一日』の著者たちによる街と時間の呼吸を活写した、初の共著エッセイ。
目次
地元を想像する(岸政彦)
港へたどり着いた人たちの街で(柴崎友香)
淀川の自由(岸政彦)
商店街育ち(柴崎友香)
再開発とガールズバー(岸政彦)
環状線はオレンジ、バスは緑、それから自転車(柴崎友香)
あそこらへん、あれやろ(岸政彦)
大阪の友だち(柴崎友香)
1995(岸政彦)
大阪と大阪、東京とそれ以外(柴崎友香)
散歩は終わらない(岸政彦)
わたしがいた街で(柴崎友香)
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