本書は、スウェーデン、オランダ、オーストラリア、そして日本社会における、脱施設化、地域移行の経緯と現状(当時)を詳細に把握できる内容となっている。
興味深かったのは、どの国においても、、グループホームで、大規模「施設」同様の過剰な管理が行われていたり、知的障がい当事者のプライバシーが尊重されていない問題があるという点だ。
日本社会における脱施設化と地域生活移行も、二歩進んでは一歩後退する、という遅々たる歩みではあるが、「施設慣れ」した障がい当事者と家族に、より自由で、自分のことは自分で決められる生活のゆたかさを経験してもらう機会を保障していく必要があるだろう。
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