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本と音楽とねこと

脱資本主義宣言

鶴見済,2012,『脱資本主義宣言──グローバル経済が蝕む暮らし』 新潮社(¥1,260)'12.12.21

 鶴見済の著書は、『完全自殺マニュアル』以来、ほとんど目をとおしてきたが、主張する内容からしてずいぶんと「更正」し健康になったものである。書かれている内容はほぼ同意、共感することばかり。学生に自信をもってお勧めできる良書が増えてうれしいことだ。

目次
第1章 身近にあるグローバル化の被害
服と綿花とアラル海
原発の輸出と重工業界の支配
コーヒーと南北問題の歴史
スポーツ・ビジネスと搾取工場
ジーンズと西洋の文化的侵略
第2章 経済に仕える国・日本
アルミ缶とインドネシア
自動車を増やす陰謀
日本人はなぜパンを食べるのか?
自動販売機はなぜ増えたのか?
アメリカが増やしたタバコの輸入
マクドナルドの何がよくないのか?
第3章 初心者のための“批判的”経済入門
誰にでもわかる資本主義の定義
GDPと自由貿易とカネへの依存
金融危機と自由主義経済の歴史
通貨危機とバブル経済の仕組み
「南」の債務問題と貧困の原因
第4章 自然界とのつながり
人間界の外側
大豆と消えゆく農業
水を買わせる仕組み
霊長類とビタミンC
自然界の循環と死と再生

豊かな国の浪費が、貧しき国を苦しめる!経済成長至上主義、過剰消費、食料、貧困、環境破壊―。今この世界の“本当の問題”が見えてくる、21世紀必読の書。

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